独立系FP解説 超有名 複利の力で資産倍増「72の法則」まとめ【下町FPブログBlog】
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超有名 複利の力で資産倍増「72の法則」まとめ
お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPが解説します。
資産形成を早期に成し遂げる手段としては、まず資産の運用効果が揚げられます。運用による果実を得る、つまり利払いや、配当や、評価額の増加を一定のスピードで持続させることが必要です。
その為の武器としては利子・利息などを得る事と得たものを投資に回すことが重要です。今日は複利効果の話です。
利子・利息の計算の代表格には、「単利」と「複利」の2種類があります。ある金融商品に100万円を預けて、年1回3万円の利子や分配金が支払われるているとします。
すると年利回りは3万÷100万円=0.03=3%です。この複利というものは、投資やローンの利子に多用されるの計算方法です。
実は小さく見える利子や利回りは、長期に運用を続けると複利の力が加わり、何倍にも増えてきます。その複利の力についての仕組みや目安について今日のテーマとしたいと思います。
複利の話をすると必ず出てくる人物がいます。アインシュタインです。アインシュタインは、複利の事を「人類最大の発明」と呼びました。
つまり、当時資本主義社会の社会は加速度的に急拡大しており、急成長を持続していました。
その姿を見たアインシュタインは、資本主義の根幹にもなる力のひとつ、パワフルな金融力の象徴として「複利」を引き合いに出したのではないかと言われています。
本当の事はもう分かりませんが、天才物理学者アインシュタインが見てもから見ても大発明の「複利」、この仕組みを改めて考えてみましょう。
福利の力とは「元本から生まれた利子が更に利子を生む」という考え方です。先程の3万円の利息の一年計算利回りは単利計算となりますので複利ではありません。
単利の定義とは、元本から発生した利息は元本には組み入れず、元本部分に対してのみ利息がつくものを指します。
預けた元本部分の金額は増えることがなく、利子だけが別で発生していきます。一方、複利は、元本から発生した利息も元本にに組み入れて、利息がつくことです。
こうすると利息が出るたびに、より元本が大きくなり増えていきます。
この事を「複利効果」といいます。資産運用では、運用で得た収益や利息を再投資することで、利息が利息を生んで大きく加速してゆく効果があります。
私は投資における加速エンジンと言っています。
この加速エンジンは、お金自身が利息を生み、そのトータルが元本となってまた利息を生む好循環となるのです。
元本保証の代表の銀行の定期預金などは、預けた元本に利息を足します。すると利息込みの新しい元本に生まれ変わり一回り大きく運用されていきます。
これが複利の力にあたります。これはある意味でひとつの発明にも値するものです。
複利の発明のポイントは、利子を元本に組み入れ、大きくなった元本に対して利子を得ることで「お金がお金を生み続ける」お金が働き続ける構造になっていることです。
非常にシンプルな考えなのですが、時間の経過と共に利息リターンが大きくなり、お金が雪だるま式に増えていくという仕組みです。
ところで読者の皆さん、72の法則って聞いたことがありますか。
聞いたことはある方もいると思います。
しかし、ちゃんと理解して説明できる方は少ないでしょう。
この法則は金融商品に投資する時、金利の複利効果により資産を倍にする場合に投資期間や利回りを求めるための法則のことです。
あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。この法則を知ることにより、手元の資金を「2倍にするために必要な期間 (年) 」を計算することが出来るようになる便利なやり方ですので知っておいて損はありません。
下町FPライトメルマガは、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理したお金のお得情報をお届け発信をしています。
FPブログ解説 資産倍増に関する計算をしてみよう
資産運用を少しでも学んだことがある方であれば、「複利」というコトバを耳にしたことはあると思います。
「手元資金1000万円を10年で2倍に増やすために必要な運用利回りは ? 」と聞かれて直ぐに答えられる方は少ないと思います。
複利の計算は複雑ですから、直ぐに回答を出せる方は少ないと思われますが、この法則を知っていれば直ぐに答えられるのです。
これは決して特別で複雑な方法でなく、ある法則を知っているか知らないかの違いだけです。その法則が、今回紹介する「72の法則」なのです。それでは、いくつかの実例で考えてみましょう。
「72の法則」は、資産を倍にするために必要な年数を計算するために、72を予定運用利回りで割るだけです。
実に簡単な法則なのですが、それだけで資産を倍にするために必要な年数がでてくる。応用すると奥が深くなります。
計算式で表すと以下のようになる。【72の法則】の基本
「72÷金利≒お金が2倍になる期間 (年) 」※近似値
たとえば、
1%で運用:72÷1=72 約72年必要
2%で運用:72÷2=36 約36年必要
3%で運用:72÷3=24 約24年必要
4%で運用:72÷4=18 約18年必要
5%で運用:72÷5≒14 約14年必要
6%で運用:72÷6=12 約12年必要
7%で運用:72÷7≒10 約10年必要
8%で運用:72÷8=9 約9年必要
9%で運用:72÷9=8 約8年必要
10%で運用:72÷10=7 約7年必要
逆に、ある年数で運用資産を倍にするのに必要な運用利回りを知りたいなら、72をその年数で割ってみれば答えが出ます。
もし、10年で倍にしたいと考えるのならば、「72÷10=7%」となります。つまり、今の運用資金を10年で倍にするためには、複利なら年間約7%の運用利回りが必要ということがわかる。
それでは、更に一般的な資産運用の事例にて考えてみましょう。資産運用のスタートは30歳とか40歳の方が多いと思います。
その年齢をベースとした運用期間で倍になる現実的な利回りを探してみましょう。
資産倍増の利回り計算=計算式:72÷投資期間(年数)=金利(%)
元本500万円を60歳まで資産運用して倍にする為の必要利回りを世代別に計算
30歳から運用開始で60歳迄資産運用すると
72÷30=2.4%利回りで30年複利運用で1千万円になる
40歳から運用開始で60歳迄資産運用すると
72÷20=3.6%利回りで20年複利運用で1千万円になる
50歳から運用開始で60歳迄資産運用すると
72÷10=7.2%利回りで10年複利運用で1千万円になる
いかがですか。30代でしたら資産倍増の成功率はかなり高そうです。
そして40代でも十分実現性のある3.6%の利回りの確保でなんとかそれに近い結果が出そうです。それですから40代からの資産運用が資産形成のカギとなるとこのHPでも言っているのです。
「運用利回り1%の差」に気づく たかが1%されど1%
資産倍増の期間計算=計算式:72÷金利(%)=投資期間(年数)
元本500万円を現在の銀行の定期金利0.01%で運用するとした場合、倍の1000万円にするとするとどの位の期間が掛かるのでしょうか。実に約7200年(=72÷0.01)の投資期間がかかることになります。
一方、資産運用をして年利3%で運用した場合には約24年(=72÷3)で済みます。実に7,176年の差が生まれる事になります。
お金が2倍になる期間が簡単にわかる便利な算式。「72÷金利≒お金が2倍になる期間」の計算式、分かっていただけましたか。
次も72の応用計算になります。カードローン等でお金を借りているケースで、毎月支払っている金利が元本の倍になる期間を求めてみたいと思います。
支払倍増の期間計算=計算式:72÷金利(%)=返済期間(年数)
たとえば、金利15%でお金を借りた場合、「72÷15=4.8」となるので、約5年で借りたお金が2倍になってしまう事がわかると思います。
金利12%でお金を借りた場合には、「72÷12=6」となるので、約6年で借りたお金が2倍になると計算で分かります。
この法則を知っていれば、カードローンでお金を借りているとかクレジットカードの分割払いやリボルビング払いを利用する場合に返済借金が倍になるスピードが分かります。
これらのカードローンは、実際利率12~18%が多いとされています。
たかが1%と思うなかれ、1%の違いがとても長い支払差になってしまう事、お分かりいただけましたか。
複利の力と単利、微妙に異なるふたつの利息
利息の計算方法には、「単利」と「複利」の2種類があると申し上げました。
利息は資産運用、商品利回り、借入利息と様々なシーンで影響が出ます。例えば「単利」とは、元本に対してのみ利息がつくことで、利息を再投資しないので、元本が増えることはありません。
それに対して今回のテーマである「複利」は、受け取った利息を再投資するので、利息が利息を生んで元本が膨らんでいきます。
資産運用で複利運用を活用するには、株の配当金や投資信託の分配金を再投資する必要があります。
ですから、同じ利回りで運用するとした場合、利息を再投資する複利の方が、単利よりも資産が増えるスピードは圧倒的に速くなります。
「複利は人類史上最大の発見」だとアインシュタインも言ったと冒頭申し上げました。
今回、複利による2倍計算を簡易的に行う「72の法則」を取り上げましたが、資産運用の極意は、複利で廻すことが大前提です。
資産運用で稼いだ資金を再投資して複利にて運用をする。これが資産形成の黄金方程式です。そして、どの程度のスピードで資産を増やせるのかが簡単に分かる公式が「72の法則」なのです。
☞ポイント
資産形成のポイントは、再投資と複利運用の継続が大きなカギとなります。
長期投資になればなるほど、複利効果による結果に開きが出てきます。
単利と複利は、短い期間では差があまり出ませんが、10年・20年と長期運用した場合の差は大きくなります。
運用益は生活費に使うものでなく、再投資しながら長期運用するようにしましょう。
資産運用のコツは時間です。期間が長くなるほど、より大きい複利効果を活かせます。
複利運用でお金を増やす仕組みができれば、あとは時間を味方にすることで、資金は大きくなっていくのです。
資産運用の相談はFPにするのが合理的です。相談も運用と同じで早いタイミングが成果に繋がりやすいのは事実です。
そして方向性と運用目標が決まったら、できるだけ早い時期に資産運用投資を始めるといいでしょう。福利効果が味方になってくれると思います。
★このFPブログ講座を書いてる人★
独立系非販売の数少ないファイナンシャルプランナーとして活動中
40代でも間に合う5,000万円資産形成を提唱しておりメディア記事も多数寄稿
経験ノウハウによる老後資金や資産形成へ向けた家計改善、iDeCoやNISA運用による資産形成、バランスの取れた米国国債債券投資を組み合わせてのアセットプラン作成、ライフプランからのアドバイスやリタイアメント向け相談やコンサルタントを行っている。
東京浅草の下町FPとして、ブログ講座やメルマガが好評で読者・会員も多数。
この講座をベースとして注目のFP監修本『最新版 お金の教科書』も発刊され、資産形成ノウハウを公開している。
保険や金融商品を販売しない顧客中心のコンサルで、様々なサービスを提供中。
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当事務所は、保険も金融商品も販売しない、コンサルタントのみで開業している数少ない『独立系非販売』のFP事務所です。当所の特徴は、国家資格のFP資格とともに実際の資産運用を行っている現役の投資家でもある点です。
人生の3大資金といわれる『教育資金』『住宅資金』『老後資金』などの資産形成やFIREと言われる早期リタイアの為の資産形成などの運用対策や貯蓄対策を中心にして活動しています。
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