独立系FP解説 株主に株主になってプチ株主優待生活をしよう【下町FPブログBlog】
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株主に株主になってプチ株主優待生活をしよう
お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPが解説します。
株主になるには、まず証券会社に自分の証券口座が必要です。銀行からお金を振り込み、銘柄を選んで買い付けを実施、約定します。これだけであなたは株主になれます。
株主になるっていうのは、その会社のオーナー(出資者)の1人になるということです。
株主になると、その人にはいろんな権利が与えられ、配当をもらう権利(これを『配当請求権』と言い、会社が利益を出したら、株式の数に応じて利益の一部を受け取ることができる、『議決権』という議案投票や会社の株主総会に出て意見を言うことができる)権利などが得られます。
そんな中でも、アクティブに投資を楽しもうという方からの相談やお話が増えています。 特に多い相談に、株主優待を目的とした株式投資があります。
株式の本来の目的とは少し違いますが、株主優待が魅力的な銘柄が多くあるのも事実なのです。
僕も実は優待目的でいくつか銘柄を持っていますが、優待が届くと嬉しくなり、銘柄がプラスになっていれば喜びも倍増、配当を貰えれば更に喜び3倍になれるのです。
そもそも株主優待とは、企業が株主に感謝の意を込めて、さまざまな商品やサービス券を株主へプレゼントするというものでした。
どちらかと言えば自社製品の提供、提供が困難な企業はQUOカードやお米券などを提供していました。
最近では、株価維持対策として株主優待を活用する企業も多くあり、株主配当よりも株主優待を重視する企業も出てきています。
万一、優待制度を廃止したら暴落するのではないかとすら、心配する本末転倒を感じる銘柄もあるこの頃なのです。
現在は、株主優待を拡充する企業も増え、約1,560の企業が導入しているとされています。
株主優待の内容は、自社製品や自社施設の利用、食事・飲食品、金券、年間パスポートやチケット、オリジナルグッズ、株主限定商品など多岐にわたりります。
あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。
株主優待に必要なステップを整理すると以下の4つになります。
- 証券会社で口座を作り入金
- 優待がほしい会社の株を購入
- 権利確定日を待つ
- 優待が届く
ライトメルマガは、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理したお金のお得情報をお届け発信をしています。今日の講座テーマは、株主優待です。
FPブログ解説 株主優待を拡充する企業の気持ちを考えてみた
さきほど簡単に株主優待獲得の手順を説明しました。
それでは株主になるとどんな権利があるのかもう少し詳しく整理しましょう。
株主優待に興味を持ち、株を買ってみようかなと考えてみようとされる方には、優待をもらうためにはタイミングがあるということを知っておいてください。
確かに株式を購入すると株主になり、優待がある企業なら、いずれは株主優待を貰えるとは思います。でも、株主優待を貰うには一定の決まりがあり、注意が必要です。
まず、株式を購入することで、会社に出資し資金面で応援する人は「株主」になれます。株主は、その出資額に応じた権利、すなわち「株主権」を持つことになります。
これが、先程申し上げた権利です。
(1)株主総会に参加して議決に加わる権利(議決権)
(2)配当金などの利益分配を受け取る権利(利益配当請求権)
(3)会社の解散などで残った資産を分配して受け取れる権利(残余財産分配請求権)
ちょっと、むずかしい話になりましたね。
ここは覚えなくても優待には影響はありませんから大丈夫です。大事なのは、株主優待を受けるためには、その会社が定めている「株主優待の割当日」にその会社の株主になっている必要があるのです。
それは、株主優待を実施している会社の株式を証券会社を通じて購入して、自分がその会社の株主として株主名簿に記載される必要があります。この株主名簿に記載がポイントになるのです。
株を保有する権利を得られる日のことを「権利確定日」と言います。
この権利確定日は銘柄によって異なり、権利確定日の2営業日前までには株を保有していないと、株主優待が貰えませんので、優待銘柄の保有が必須となります。
権利確定日を無事過ぎました。すると株主として株主名簿にあなたの名前が記録され、それに基づき配当金や株主優待品が届くという仕組みなのです。
株主優待とは、企業が株主に対して企業の優待券や、割引券、食料品やオリジナルグッズなどの特典を提供する制度だとを言いました。
保有している株式数に応じて、優待の条件や貰える商品が変わるなど、企業によって内容はめいめあって異なります。
では、どうして企業が株主優待を出すのでしょうか。先程の株価対策もひとつだと申し上げましたが、本来の目的は、自社商品の提供や、自社サービスの優待券の提供による自社のPR的な要素が大きいのです。
企業を知ってもらい好きになってもらう、長いファンになってもらいたいという思いが表れたのが株主への還元なのです。
もうひとつは、優待が貰えることによって長期の株主保有者になっていただきたい。つまり安定的な株主を確保したいという目的も一つとして挙げられます。
企業買収などの時、幅広く株主がいて、株を手放したがらないように誘導することも企業にとってはプラスに働くのです。
株主優待を受取る権利の取得については、配当金と同様に権利確定日までに株を保有している必要がありますから、絶対忘れないでください。
株主になれば、お金(配当)も貰えることも
配当金とは、株式を保有している企業に利益が出た時に、利益の一部を株主に還元するために支払われる分配金のことです。
先程言いました権利確定日に株式を保有しており、株主名簿に名前のある株主が配当の権利を得ることが出来るのです。
ただし、配当は必ず支払われるものではなく、また、配当金が支払われる時期も銘柄によって異なり、基本は年間2回が多いでのですが、年に1回のみ配当が支払われる企業や半期毎、四半期毎など様々です。
その中でも、高い配当率を出す企業があります。これらの企業の銘柄を高配当銘柄と言います。株主優待の人気の銘柄の株価は、下落はしにくく、配当+株主優待により大変人気な企業もあります。
※参考サイト
楽しい株主優待&配当 株主優待&配当 月度銘柄
Q 株を買うと配当金は必ずもらえますか?いつもらえますか?
A
株式を購入して、権利確定日を迎えました。配当や株主優待はすぐ来るのでしょうか? 銘柄にもよりますが、時期は企業によって多少異なるものの、通常はその2~3か月後に受け取ることができます。待ちましょう。
実際の配当の受け取り方はさまざまです。企業から送られる「配当金領収書」を銀行・郵便局に持っていく方法とか、証券口座で受け取る「株式数比例配分方式」などを事前に選ぶことができます。
大体の仕組みはお分かりになりましたか? それでは最後に人気の高い株主優待銘柄を紹介ますので、優待イメージを膨らませてみてください。僕もいくつか持っている「楽しい満足感の高い銘柄達」です。
株主優待イメージが膨らむ人気銘柄ご紹介
2020.7.14現在で作成しており、すかいらーく・イオン等の一部の銘柄では、条件が変わっています。
各社のHPで最新情報を確認ください。
イオン
イオンの株主優待は、数ある銘柄の中で使い勝手No.1ともいえる超人気銘柄です。僕も持っています。
現在でしたら25万円前後で100株株主になれます。僕は10万円をきっていることからの株主で利用価値は高く、家族にも人気です。100株以上の株を保有していると、使い勝手もいい「イオンオーナーズカード」というカードがもらえるからです。
このカードは、イオン系列のお買い物が半期単位で、3%~最大7%のキャッシュバックされるのです。
近くにイオンがなくても例えばコンビニスーパー「まいばすけっと」でも使えたり、イオン系のレストランや映画館でも割引特典があったりします。意外なお店がイオン系列だったりするのです。
さらに、イオンモールにはイオンラウンジと言うオーナーの休憩設備もあり、疲れたらラウンジに行きお菓子を貰き、フリードリンクを飲みながらソファーで休憩をするなんて裏技的なことも出来るのです。
キャッシュバックだけじゃないお得な特典が、まだたくさんあります。イオンの株主になることでお買い物の値段が安くなるなんて超お得だと思いませんか?
すかいらーくHD
優待株でも近年さらに人気が激化しているのが、すらいら-くです。人気は加熱中、食事券優待ではNo.1の人気を誇る優待株です。
100株だと6月末と12月末の年2回、各3,000円分の優待カードを1枚、年間6,000円分が贈呈されます。僕も大変お世話になっています。
株数が増えると優待内容がグレードアップします。300株だと年間2万円分、500株だと3万3,000円分。1,000株になると何と年間6万9,000円分の食事券・・・、太っ腹な優待ですね。
今はコロナ影響で配当はなくなりましたが、全国にある「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」「しゃぶ葉」・・・・・・・などなどすかいらーくグループを500円単位で使える食事券がもらえるのです。
株主権利確定日が6月でしたが、直近株価では、100株で18万円の投資、現在は権利日落ちで16万円で買える状況です。
この銘柄は権利確定日に向かって値上がりを続け、確定日翌日から下落する傾向があります。ただし、大きく下げると、優待狙いでまた買われるという繰り返しになっています。
日本マクドナルドHD
ご存じマクドナルド、人気の高い食事券優待です。ハンバーガー、サイドメニュー、ドリンクの商品お引換券が6枚ずつで1冊になった食事券が貰えます。1
00株保有で各1冊、300株で各3冊、500株以上で各5冊貰えます。
現在の株価は、5,240円台と100株で54万円となります。一旦大きく下落した時期もありましたが、優待人気で株価下支えがされた銘柄でもあり、今は好調な業績のようです。
その他優待人気銘柄
その他としての優待人気銘柄には、牛丼の吉野家ホールディングスやココス・すき家のゼンショーホールディングス。ディズニーランド・シーでのオリエンタルランド、ピューロランドのサンリオ等も優待入場券に人気が高い銘柄です。
それ以外にも、自主製品のセットを株主優待にしている人気銘柄もたくさんあります。
ライオン
歯ブラシなどのオーラルケア分野で、国内トップの会社です。株主優待は、歯ブラシや洗剤などの日用品の詰合せセットが貰えます。歯ブラシや洗剤などが定期的にもらえるとうれしいですね。
現在、100株購入で28万円程度の資金が必要です。
その他の自社製品株主優待の人気銘柄
その他、日清食品ホールディングスやお菓子の明治ホールディングス、日本ハムやドリンクのダイドーなども人気の銘柄です。株主優待って楽しく、美味しい銘柄であり、人気もうなづけますよね。
☞ポイント
株主優待のポイント整理
- 値上がりだけでない配当金は、株式保有の楽しみです
- 配当金は、企業によって異なり、あくまで企業業績に左右されます
- 配当金・株主優待を受取るには、権利確定日に株を保有している必要がある
- 権利付最終日の翌営業日の権利落ち日に売却しても、配当、優待は受け取れます
- 株主優待とは、株主に対して優待券やグッズの特典を提供する制度です
投資信託は株式などの分散されたものですが、残念ながら株主優待はありません。
資産運用の楽しみとして、いくつかの優待銘柄を、家族のためにも保有してみるという選択肢もあると思います。プチ優待生活、あなたもいかがですか?
★このFPブログ講座を書いてる人★
独立系非販売の数少ないファイナンシャルプランナーとして活動中
40代でも間に合う5,000万円資産形成を提唱しておりメディア記事も多数寄稿
経験ノウハウによる老後資金や資産形成へ向けた家計改善、iDeCoやNISA運用による資産形成、バランスの取れた米国国債債券投資を組み合わせてのアセットプラン作成、ライフプランからのアドバイスやリタイアメント向け相談やコンサルタントを行っている。
東京浅草の下町FPとして、ブログ講座やメルマガが好評で読者・会員も多数。
この講座をベースとして注目のFP監修本『最新版 お金の教科書』も発刊され、資産形成ノウハウを公開している。
保険や金融商品を販売しない顧客中心のコンサルで、様々なサービスを提供中。
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数あるファイナンシャルプランナー事務所から当事務所への訪問ありがとうございます。トータルサポート代表の横谷です。
当事務所は、保険も金融商品も販売しない、コンサルタントのみで開業している数少ない『独立系非販売』のFP事務所です。当所の特徴は、国家資格のFP資格とともに実際の資産運用を行っている現役の投資家でもある点です。
人生の3大資金といわれる『教育資金』『住宅資金』『老後資金』などの資産形成やFIREと言われる早期リタイアの為の資産形成などの運用対策や貯蓄対策を中心にして活動しています。
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