独立系FP解説 30代の資産運用開始スタートはベストタイミングなのか【下町FPブログBlog】
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30代の資産運用開始スタートはベストタイミングなのか
お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPが解説します。
20代から貯金や本格的な資産形成が出来ればいいのですが、ついつい車や趣味や通信費や旅行と誘惑が多い年代です。
もちろん給与所得もまだまだの方も多く、なかなかそこまで進める方は2割程度でしょう。
そうは言っても僕の知り合いでも30歳前に800万円、30代前半には1,000万円を軽く超える貯蓄を積立だけで貯めた女性を知っていますから使い方ひとつとも言えます。
そうこうするうちに、あなたは30代になってしまいました。いよいよ30代、将来への資産運用を始めたいと思っている方も多い筈です。
あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。今日は30代からの資産形成の話です。
そうはいっても、一体どこから手を付ければ良いのでしょうか?
何をしたらよいのか?
誰に聞いたら良いのかわからないのが普通です。仕方なくヤフー先生やグーグル先生に聞いてみたものの、その情報は正しいものと、誤っているものとも、平気で混在しているのが実態です。
金融機関や投資アドバイザーのホームページ見ても「我田引水」の素晴らしいセールストークや成功経験者の談話などが溢れています。
それでは、まずはと銀行や証券会社や投資商品代理店に行って「おすすめ」を聞いても、丸腰で行ってしまうと待っていましたと、知らない商品を勧められそうで怖いです。
収益が取れる、セールスが儲かる商品と資産運用に優れた商品とは、手数料・将来長期運用と全く異なるのです。行かなければよかったと後悔する方も多いのも事実です。
なぜみなさん商品選びで悩むのでしょうか?
この悩みは、学ぶ機会や経験がないから起こっています。
学校で金融投資教育を受けているわけでもなく、経験がなく我流でスタートしてしまう事も仕方のないことでしょう。
でも、ある程度の知識を持って運用への第一歩を踏み出たほうが資産形成の近道なのは本当です。良い話は無料のネットにはなかなかありません。
自分の足で歩き、学び、経験を積むことが大事なのです。ですからその第一歩が踏み出せないのだと思います。
下町FPライトメルマガは、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理したお金のお得情報をお届け発信をしています。
FPブログ解説 しかし、貯金だけでは資産を守れない
資産案用をしていない方は、投資をして大切なお金が減るかもしれないリスクにさらすよりも、銀行に貯金する、定期預金を開設する等が貯蓄行動と考えているのだと思います。
しかし今の時代を考えてみて下さい。今は預金では資産は増やせない時代です。預金だけでは資産は守れない時代なのです。
ご存じの通り、現在の預金の利息は、0.001%と限りなくゼロに近く、預金では資産を増やせないのはすぐにわかると思います。
資産を守るという観点で今の日本を見てみますと、今は1%弱の低インフレなのですが、政府はいまだにデフレ脱却として、インフレ率2%を目標にしたインフレ誘導策を実施しています。
それでも様々な要因で停滞しています。
日銀も政策的にもインフレ推進していますから、いざインフレ時代となった時には預金しているお金の価値が減っていく事になるのです。
それですから預金だけでは資産は守れないのです。お分かりいただけましたでしょうか。
どうすれば資産を守れるのでしょうか?。
株式投資と言う手段であったり、それらを活用した投資信託と言う方法もあります。株式資産運用を行っているのは、お金持ちの富裕層だけではありません。
裕福な人が株を買うと思っている方が多いのですが、実はその逆が多いのです。
もちろん世襲や相続で株式を持つ富裕層も多いのは事実ですが、株を買う事で裕福になると考えて行動した人が結果として資産を築いた人も多いのです。
日本の預金総額は世界一とも言われ、ゆうに1,000兆円にもなると言われています。また、資産に占める貯金の割合は、世界に類を見ない高水準です。
私たち日本人は資産の多くを愚直に、真面目にコツコツと預金で持つといった習慣が身に付いているのでしょうか。
いえ、そうではなくバブル崩壊前後まで金利が高いインフレが続いており、預金だけでも充分資産が増えたからだと思っています。
ところが今の時代は、預金では自分の資産が守れない時代となっているのですが、スイッチングが出来ていないだけなのです。
自分の資産を守るという事は、預金だけでは不十分だと気づく事が、必然的に資産運用を選択する事に繋がるのではないかと思います。
まずは運用の目的、何のための運用なのかを明確にしましょう。人生の3大資金とされる子どもの教育費、住宅購入費、老後の費用に備えるなどと、いろいろな目的があるかと思います。
目的さえ明確にできれば、それに必要な資金・金額が決まってきます。それをいつまでに準備したいかを考えることで、運用に対するスタンスが見えてくるでしょう。
30代の資産運用はこの辺りからスタートを
そこで登場するのが長期の資産形成です。NISAやiDeCoという言葉は聞いたことがあるかと思います。
資産運用の方法は数多くあるものの、金融庁が力を入れている節税効果のある投資はこれであり、この商品から始めるのが間違いがないと思います。はじめの一歩をまずは始めませんか?
1.NISA(少額投資非課税制度 5年、年間120万円まで)
またはつみたてNISA(20年、年間40万円まで)
2.iDeCo(個人型確定拠出年金)60歳になるまで、年間約14万円~82万円(職業により異なります)
<注意点です>
NISAとつみたてNISAは、同じ年内での両方は投資できません。
iDeCoは、60歳まで引き出しできません。積立ても変更しても最低5,000円が毎月継続となります。企業型確定拠出年金に加入していると投資できない場合もあります。
選択は60歳まで継続する覚悟があればiDeCoであり、資産形成で解約や売却も視野に入れるのならNISAだと言えるでしょう。
特につみたてNISAは初心者向きの比較的安全なインデックスファンドが充実しています。
一方iDeCoは元本保証商品や優秀なインデックスファンドも入っていますが、長期運用としてどうかと思える「地雷商品」もないわけではありません。
インデックスファンドの資産成長には相当の時間が掛かります。
過去の実績からすると長期継続にて負けにくいとされていますが、時間が無い方や今回のテーマのように30代の方は、いっぱい働いて投資資金を作りその利益を再投資するリスクを取ってもいいでしょう。その見返りが大きなリターンとなるかもしれません。
その為には、国内株式から始めてみるのも方法です。もちろん個別の株式が一番ハイリターンで勉強にもなりますすが、どうしても難しいのでしたら、日本株の「投資信託」ほ選択するのも方法と言えます。
日本株の「インデックス型」ファンドとなり、日本市場の特定指標に連動するように仕組まれた商品で、日経平均や東証株価指数(TOPIX)などの指標に連動する投資信託を買ってみるのも方法でしょう。将来性では米国ははずせません。
インデックス型投資信託でのお勧めとしては、日本を除く世界株式に分散投資するもの、米国株式であるS&P500に投資するもの、特に有名なものとしてはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)等があり、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リートおよび先進国リートへ実質的な投資を行うものもあります。
ファンドで大切な事は管理費用です。このファンドあたりでは一年間の管理費用は、0.154%と低く抑えられており、世界市場に投資が出来る優れた投資信託です。
管理費用は長期投資では出来るだけ低いほうが有利です。0.5%も最近では高いほうです。つまり10年で投資総額の0.5%×10=5%を持って行かれてしまうという事で致命傷になりかねないコストです。
購入時と管理コストもチェックしてから買うと良いでしょう。
iDeCoやNISAは投資リスクのある商品です
政府はこれら商品設計の元になっている考えのひとつに、経済成長のために家計の金融資産を有効活用(家計からの成長資金の供給拡大)という考え方があります。
特にNISAは金融庁が、iDeCoは厚労省のホームページにより詳しく書いてあります。
金融庁のNISA
NISA(金融庁)
厚労省のiDeCo
iDeCo(厚生労働省)
これらの商品の優位性として優遇税制がありますし、政府機関がある意味では資産形成の手段として推奨している節もあります。
ただし忘れてならないのは、これは単純に証券会社などが販売している投資商品に過ぎないという事です。優遇税制目的で運用するのは本末転倒ですから注意ください。
あくまで運用して利益が出てこその優遇税制適用です。個人型確定拠出年金とか少額非課税とか紛らわしい名前が付いていますから安全な商品と勘違いする方もいますが、これらは税制優遇が付いている単なる投資商品です。
市場全体が落ち込む、バブル崩壊のような下落が起これば、間違いなく半値になってしまう事は忘れないでください。
リターンとリスクは表裏一体です。投資である以上、半分無くなっても継続投資できるお金のみを投入してください。
今回のコロナ暴落ような事態は10年サイクルでは必ず起こります。これからは10年で3回起こるかもしれません。
それでも今までの実績では投資を続けたほうが成功確率が高まるのです。逆にそのリスクが取れないのなら地道に積立貯金や財形貯蓄をやるしかありません。
少なくとも何も手を打たずに動かないのが、最大のリスクだと知っていただき、進む道を考えてみたらどうでしょうか。
ポイント
投資は、登山をする際に、山の高さやルートを事前に調べて計画を立てるのと似ています。
これで目標とする金額(山の高さ)と運用期間(登頂ルート)が決めて、必要な装備を整えましょう。
★このFPブログ講座を書いてる人★
独立系非販売の数少ないファイナンシャルプランナーとして活動中
40代でも間に合う5,000万円資産形成を提唱しておりメディア記事も多数寄稿
経験ノウハウによる老後資金や資産形成へ向けた家計改善、iDeCoやNISA運用による資産形成、バランスの取れた米国国債債券投資を組み合わせてのアセットプラン作成、ライフプランからのアドバイスやリタイアメント向け相談やコンサルタントを行っている。
東京浅草の下町FPとして、ブログ講座やメルマガが好評で読者・会員も多数。
この講座をベースとして注目のFP監修本『最新版 お金の教科書』も発刊され、資産形成ノウハウを公開している。
保険や金融商品を販売しない顧客中心のコンサルで、様々なサービスを提供中。
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FP事務所トータルサポートからご挨拶
数あるファイナンシャルプランナー事務所から当事務所への訪問ありがとうございます。トータルサポート代表の横谷です。
当事務所は、保険も金融商品も販売しない、コンサルタントのみで開業している数少ない『独立系非販売』のFP事務所です。当所の特徴は、国家資格のFP資格とともに実際の資産運用を行っている現役の投資家でもある点です。
人生の3大資金といわれる『教育資金』『住宅資金』『老後資金』などの資産形成やFIREと言われる早期リタイアの為の資産形成などの運用対策や貯蓄対策を中心にして活動しています。
- 資産形成に挑戦したい方
- 資産運用を始めたい、やられている方
- FIREやリタイアメントを考えている方
そんな方には最適なファイナンシャルプランナーです。
自身もFIREと言われる経済的自立とともに資産運用を行っており、現在いろいろな運用先から年間400万円を超える配当・分配金などのインカム収入を得ています、その経験やノウハウもコンサルティングで活用しています。
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