独立系FP解説 2020年、保険大国日本で発覚 ! かんぽ生命不正事件【下町FPブログBlog】
新着FPブログ講座
2020年、保険大国日本で発覚 ! かんぽ生命不正事件
お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPが解説します。
*******************************
ファイナンシャルプランナーjp専門家登録
FPブログ解説 かんぽ不正問題はこうして起こった
目指せマネーストレスフリー!!を支援する下町FPの横谷です。
NHKで特集『検証1年 郵便局・保険の不正販売』を放送してました。
何回かに分けてシリーズ化しているので、ご覧になった方も多いかと思います。
そこから見えてきた保険の課題と底の見えない契約者リスクについて考えたいと思います。
番組は80歳のおばあさんが『郵便局のあの良い人が信じられない』と今でも言っていたのが印象的でした。
このおばあさんはテーブルに溢れんばかりの保険証書と毎月60万円の支払い、10年間の保険契約の支払いを続けていたそうです。
あるいは全く身に覚えのない保険をタブレットのサインコピーから契約されて支払いをしているケースも放送されました。
これらの問題からは
”善意”に見える保険押し売り人(郵便局の人?)と知識を持たない契約者たちと生き残りを掛けた郵政事業の成績主義
3つの複合構造が見え隠れしていました。
いったい
何が起こっていて、私たちはどうすればよいのでしょうか?
少し深堀りしてみましょう。
かんぽ生命加入者はざっくり国民4名にひとり
その前にかんぽ生命などの契約者状況についてです。
2018年3月の発表資料によると個人の保有契約件数は、約3040万件。
実に平均でみると赤ちゃんを含めた国民4人に1件加入をしているという、とてつもない状況。
そんな中でこの事件です。
検証は消えた年金問題と同等に時間が掛かるといわれています。
なぜ、この問題が深刻かと言えば、いまだに不利益を被ったと気付かない契約者がたくさんいるからです。
実際起こったかんぽの問題事案や手口はこうだ
■手口
かんぽ生命には『契約者転換制度』が実はないそうです。
したがって現契約を解約して新契約に入れることになります。
契約が新規となると、契約年齢が更新時に現契約より高くなったり、保障が低くなったりする事案発生。
乗り換えの際、社内の報奨制度もあってか、一定期間契約解除を遅らせて報奨金と成績を得る手段が横行。
病気を抱えているのにもかかわらず、告知違反を誘導し契約、支払い時に実際支払われなかった。
当初高額の保険に加入させ、局員のペナルティがなくなる時期に、契約を払い済み保険に切り替えて保険料を意図的に抑える手法。これにより少ない保障しか受けられなくなった。
まったく必要のない保障を付けて、顧客から無駄な保険料を引き出させた。
複数の保険加入や契約変更をした方の多くはまだこの実態に気づいていないそうです。
すでに調査より幕引きにかかっている感じすらします。
会社も黙認、問題局員や社員を厚遇したのか?
疑いを持たない高齢者や契約者に言葉巧みにすり寄り、信用をベースに不利益な保険販売を行う。
成績主義の中で予算達成・営業目標達成に対して、問題案件や販売手法を黙認していた。・・らしい
本来なら処分し、綱紀粛正すべき管理側の責任は重い。
各自にノルマとしての高い営業目標を課して販売高を優先させた。
これによって全国的に不適切な販売手法が広まったといわれる。
被害者の多くが高齢者で不正にも気づかなかった
被害者の7割が60歳以上と言われており、その多くが被害の認識がないとのことです。
これは郵貯だけの話で済まされる話なのかが保険の難しいところ。
各社、自社の商品を売りたいし、
不要でも特約をいっぱいつけて何を契約したのか契約者さえ分かっていない状況が保険加入の実体でないでしょうか。
・身に覚えのない契約書がある
・身に覚えのない解約表記がある
・短期間に解約と新規契約が複数行われている
・保険料が急に高くなった
・解約や満期金が自分の予想よりも異常に低い
こんな方は
かんぽコールセンターか生命保険協会運営の生命保険相談所までご相談をおすすめします。
世界の保険大国、日本の実態からのリスク
日本人は世界に稀に見る保険好きといわれています。
欧米では、保険の中心は一時払いの年金保険であり、保険の状況が違うようです。
保険料総額のランキングでは、世界の1位が米国、2位が日本、3位イギリス、そして4位フランスだそうです。
その中身をよく見てみると死亡保険、がん保険、医療保険のような保障系の生命保険は、日本以外ではわずかしか売れてないそうです。
1億総中流意識の時代に万人の人が所得倍増と共に保険に加入しました。
日本は、健康保険・年金保険と世界トップクラスの国の社会保障制度がある国です。
それなのに、私的保険支払いも世界2位とは、日本こそが世界トップの保障保険大国です。
ある意味過剰保険大国かもしれませんね。
人生で一番高い買い物は住宅マイホームですが、2番目は明らかに保険です。
毎月銀行から引き落とされており、気づかない方が多いのですが、トータルでは1000万円を超えるケースはざらです。
本当に必要な保険とどう付き合うのか?
なんとなく親に言われて入った、職域で付き合いから加入したと様々ですが、月額1万円前後が保険の妥当額かもしれません。
それ以上の方は見直しの対象となります。
よく言われますが、貯蓄のない人ほど保険貧乏になっています。
もっと貯蓄をすべき時にできない状況になっています。
保険とは加入するのに越したことはありません。
ではあらゆる保険リスクに対応しますか?
不要な保険に入る、ということは、それだけ他の生活費を圧迫する、ということです。
「保険は入るもの」と信じ込み、何となく生命保険に入る時代は、終わりました。
自身のライフプランの中で本当に必要な保険を見つける時代に入っているといえます。
1万円を超える保険支払いのある方は、不正とは別に本当に必要なのかの総点検をおすすめします。
FPがあなたと作るライフプランはあなたの人生のお金の部分をライフデザインします。
ライフステージの貯蓄判定や資産寿命・必要保険の可視化が出来ます。
人生の羅針盤の第一歩として僕と作成してみませんか。
FPライフプランレポートのサンプル (相談の進め方PDF) https://drive.google.com/file/d/1B17gOpdAjEiNX6oZwpr6Km0zrN5ZTaqb/view?usp=sharing
★このFPブログ講座を書いてる人★
独立系非販売の数少ないファイナンシャルプランナーとして活動中
40代でも間に合う5,000万円資産形成を提唱しておりメディア記事も多数寄稿
経験ノウハウによる老後資金や資産形成へ向けた家計改善、iDeCoやNISA運用による資産形成、バランスの取れた米国国債債券投資を組み合わせてのアセットプラン作成、ライフプランからのアドバイスやリタイアメント向け相談やコンサルタントを行っている。
東京浅草の下町FPとして、ブログ講座やメルマガが好評で読者・会員も多数。
この講座をベースとして注目のFP監修本『最新版 お金の教科書』も発刊され、資産形成ノウハウを公開している。
保険や金融商品を販売しない顧客中心のコンサルで、様々なサービスを提供中。
まずはFPに聞いてみたいという方はここから (クリックで画面移動します)
より具体的な相談に特化して聞いてみたい方 特におすすめ
個別に顔を見て資料なども含めたWEB面談をしたいという方に最適。(1h)
全国どこからでもリモート可能です。(最も指名が多く人気です(初回のみ最大1.5h))
オールインワンの基本パック(個別WEB面談+ライフプラン+提案書)FPコンサルの王道
FP事務所トータルサポートからご挨拶
数あるファイナンシャルプランナー事務所から当事務所への訪問ありがとうございます。トータルサポート代表の横谷です。
当事務所は、保険も金融商品も販売しない、コンサルタントのみで開業している数少ない『独立系非販売』のFP事務所です。当所の特徴は、国家資格のFP資格とともに実際の資産運用を行っている現役の投資家でもある点です。
人生の3大資金といわれる『教育資金』『住宅資金』『老後資金』などの資産形成やFIREと言われる早期リタイアの為の資産形成などの運用対策や貯蓄対策を中心にして活動しています。
- 資産形成に挑戦したい方
- 資産運用を始めたい、やられている方
- FIREやリタイアメントを考えている方
そんな方には最適なファイナンシャルプランナーです。
自身もFIREと言われる経済的自立とともに資産運用を行っており、現在いろいろな運用先から年間400万円を超える配当・分配金などのインカム収入を得ています、その経験やノウハウもコンサルティングで活用しています。
FP事務所ナビゲーション
詳しくは下の各メニューをクリックしていただき、いろいろご確認ください。
代表プロフィール
FP事務所トータルサポートの特徴
早期リタイアFIRE実現サポートの検証
資産形成・資産運用
お金の健康診断ライフプラン作成
ライフプランシュミレーター比較
FP相談のいろいろな事例
コンサル後の相談者様の声
FPコンサルの料金体系
お問い合わせについて
FP監修本『最新版 お金の教科書』
プライバシーポリシー/個人情報保護
お金の基本の学習が出来ます。
ご連絡、お待ちしています。
閲覧ありがとうございました。最後にFPランクキング投票に参加ください。
関連記事
- 独立系FP解説 80歳からでも入れますと最近CM花盛りの少額短期保険のおはなし【下町FPブログBlog】
- 独立系FPブログ ライフプラン回答、絶対保険が必要な人とは【下町FPブログBlog】
- 独立系FP解説 保険の見直しは必要だが お勧めを聞いてはいけない【下町FPブログ Blog】
- 独立系FP解説 二人に一人は『がんの時代?』がん保険との向き合い方【下町FPブログ】
- 独立系FP解説 先進医療は必要なのか?具体的な中身を知り判断しよう【下町FPブログ】
- 独立系FP解説 コロナ保険登場で注目の医療保険を考えてみた【下町FPブログBlog】
- 独立系FP解説 外貨建保険の貯蓄トークには注意 保険は保険だと心得よう 【下町FPブログ】
- 独立系FP解説 故人の死亡届低シャツと銀行の口座凍結の関係【下町FPブログBlog】
- 独立系FP解説 保険、自分にとって本当の『必要保証額』を理解しよう【下町FPブログ】
- 独立系FP解説 保険は四角、貯蓄は三角は基本の関係を再整理【下町FPブログBlog】