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知っているようで?  本を眺めただけ、ウェブで検索しただけでFIREを理解したつもりになっていませんか? FIREとは、状態なのか、何を目指すのか?

 

一過性のブームに終わらせないためにも、しっかりと整理して、ご自身なりの実現性の高いFIREを考えてみませんか。

 

お金にまつわる様々な有用な知識を独自の視点や切り口で独立系FP&非販売のFPが解説します。

 

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FPブログ解説 FIREという選択肢を手に入れたラッキーな人たち

年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を解説する長期FPブログ講座シリーズです。

 

いよいよ第49回、締めくくりが近づいてきました。ここまでFIREを学んでこられた方は、いい話も厳しい話も、運用のポイントやリスクも相当理解されていると思います。

 

それでもあなたは、FIREを目指しますか? それならば実際にFIREを実現された人たちの声に耳を傾けてみることをおすすめします。今回は、そんな話です。

 

『FIREの実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』過去の2021年運用の総括

 

FIRE講座をはじめから学んでみたいとお考えの人はこちらから スタートページ

 

前回の48回 FIREブログ講座振り返り

FIREを簡単に言えば、仕事から縛られないお金の自由を手に入れることです。

 

少なくとも働かなければならない、或いはイヤな仕事ややりたくない不本意な仕事を生活のためにしなくても良いという選択肢を得ることが、FIREの最低限の定義だと言えます。

 

形成した資産から生み出される生活費や資金の取崩しでも生涯生活が成り立つことが出来れば、完全なフルFIREだと言えるでしょうが、そのためには億超えの資産が必要になる可能性が高いのは事実です。

 

もちろん生活支出やライフイベント支出の大きさや投資等からの年間収入や老後の公的年金収入なども準備・計算して適度に働くというサイドFIREの選択肢もFIREには変わりないでしょう。

 

 

FIREは真面目に資産形成に取り組み、環境やほんの少しの幸運が付いてくれば成り立つこともあります。ロードマップは私たちFPもコンサルの中で検証して作れますが、獲得すべきFIREの基本は経済的な自由です。

 

・FIREの様々な定義に拘って、それに縛られる必要は一切ない

 

・自分がしたいと思うことをすればよい 仕事・ボランティア・勉強・趣味・・・ご隠居でもよい筈

 

・人は自分が好きなことや得意なことをするのが、楽しく実力も発揮できる

 

・本当にやりたいことを探してやれる権利がFIREだといえる

 

これらの選択肢が自身で選べるのが経済的な自立であり、自由だと言えるのではないでしょうか。

 

そのための不断の努力と少しの幸運を手に入れるためには、以下の行動が求められます。

 

 

1.情報収集を習慣化すること

 

税・社会制度・資産運用に関する金融知識のアップデートなどを書籍・インターネット・セミナー・交流会などで集めて対応の引き出しを増やすことです。

 

2.ミニマ二ストである倹約家であること

 

お金を大切に扱う習慣をつけており、MUSTとNEEDの区別を常に行うことです。お金は有限であり、支出と貯蓄、運用への考え方をしっかり持っていること。

 

3.ポジティブに人生を楽しむ気持ち

 

失敗した時のリスクを常に押さえて布石は打っているものの、客観的に冷静な判断を持ちFIREへむけたロードマップを人生の一部分として楽観的に楽しむこと。

 

今、『FIRE卒業』『FIRE失敗』『FIREじまい』などと揶揄される声も出るのは、短期的な勘違いとしてのFIRE成立だったものがリスクの取り方を誤り、生活費が捻出できなくなった人が2022年の市場環境でたくさん発生しているからです。

 

一体FIREを実現された人は、どんな生活をしているのでしょうか?

 

これらの情報は、本やブログでも探すと情報がでてきます。成功者も退場者もいますが、彼らの生活ぶりについて溢れる情報から、今回は振り返ってみたいと思います。

 

何を目的にFIREして、どんな生活を今送って、今どう感じているのでしょうか。下町FPブログ・メルマガ講座は、FP視点からの簡単なワンポイントで情報を整理したお金のお得情報をお届け発信しています。

 

FIREの実現者の生活の一部を覗き見ると

※一部年齢や情報を特定できないように加工しています。

会社員、パート、工事の人いろんな職行衛の人が並んでいします。

 

45歳FIREの男性Aさん 夫婦のみ

 

少なくともFIREは我慢が少ないので嫌なことは少ない。それだけでもFIREの価値はある。

 

サンデー毎日という言葉は、会社員から見た意味で時間が限られているからこその言葉です。FIREは、時間の限りがない本当の自由です。

 

毎日が日曜日は事実だが、会社員の時の日曜日と全く違う別物の日曜だとFIREで感じているそう。

 

43歳FIREの男性Bさん 夫婦のみ

 

金融業界で働き、社畜として会社に尽くした。ローンを活用して中古マンション8戸購入、資産1億円からの収益で年間300万円の生活支出をカバーしている。

 

不動産投資との出会いで激変、家賃・配当で生活目処がたちFIREした。奥様は、万一の時には働くこと『稼ぐ力』も持っており、資産取り崩しなく楽しく暮らしている。

 

54歳FIREの男性Cさん ご夫婦 子大学生

 

資産8千万円、インカム投資にシフトして、4年前にFIRE実現。REITと株式に3千万円、中古マンション投資2戸5.5千万円にて,年間300万円の運用生活費収入を確保した。

 

海外旅行・日本全国発見旅行・一日1本ネット映画・食べ歩きなどを計画するも、コロナ禍で道半ばだが、ストレスなく暮らしているとの事。

 

家事分担などをしながら、健康維持がテーマの一つ。レンタカー派からクルマ購入、ドライブ旅行も楽しむ。

 

リタイア後の時間、現役の数倍はあり、資産取崩しも恐れず、贅沢なまでの暮らしはしないが、日々を楽しく幸せに暮らしている。

 

41歳FIRE志望の女性Cさん 独身

 

貯蓄と親からの比較的大きな相続資金が入り、元々の米国株とREITの配当運用に不動産区分マンション投資を追加して安定収入の確保に成功した。

 

自宅となるマンションも都心に持っており、プチ就労で働いて生活の不足額をカバーしている。(サイドFIRE、在宅ワーク中心)

 

たまに旅行に行ったり、レストラン巡りをしたりと、ストレスのない生活で、のんびりと暮らしているそうです。

 

50歳FIREの男性Dさん 未婚

 

2DK賃貸アパート暮らし、公務員時代に資産運用、株式投資にてFIRE達成。

 

セミリタイアを満喫中で、生活、資産運用、旅行、いろいろやっている。仕事は、バイト中心で単発短期バイト・フリーター・派遣バイトで生活費をカバーしており仕事は尊いと感じているそうだ。

 

アルバイトなど『猫の手も借りたいときの猫の手が自分の役割』という認識なのだそうです。時間があるからお得情報は見逃さず活用して、お得な旅行・イベント・ランチを楽しんでいる。

 

36歳FIREの男性Eさん  ご夫婦 子高校生

 

医学部卒で12年間開業して、事業を譲渡しFIRE。幸福か否かが人生を左右すると考えている。もう少しのんびり、やりたいこともあってFIREを決意した。

 

興味のある事を選びやっているので、FIRE6年経過もまだ6年しかという印象。子どもの時の1年は、経験が多く長く感じたがFIREも同じ印象だそうです。

 

体感的な寿命が長く感じるのは愉快なことだ。毎日は単調と言えば単調、子に勉強を教えたり、読書・サブスクドラマを見る、習い事をしたり、外食や好きなバー通い。単調だが充実度は高いそうです。

 

 

『FIREじまい』『FIRE卒業』の声を聴いてみると

 

FIRE卒業となった人の特徴としては、2通りのパターンが存在しているようです。

 

1.FIREをしてみたものの、生活リズムが狂ったり、好きなことをやっていたつもりが、ダラダラな生活にもなり、飽きて会社員への復帰となる生きがい選択型のパターン。

 

2.保有ポジションの集中が大きなリスクとなり、運用資産自体が激減してしまい投資生活収入の確保が『絵に書いた餅』となってしまい、社会復帰せざるを得なくなった運用失敗型のパターン。

 

どうやら前段のFIRE後の実現者にもいくつかの未来が待ち受ける事態があるかもしれません。

 

今までスタート0から48回に分けて解説し続けてきました資産運用のポイントやインカムゲイン重視の資産形成と分散投資ができる人は、大きな運用の失敗は2022年の投資環境レベルでは起こらなかったと思います。

 

少ない資産をリスク選好型の運用ポジションでFIREを開始された人は、資産自体が縮小する、配当や分配金が減少するだけでもプランが破たんしてしまうことも起こるのです。

 

38歳 好調なFXで自立できる筈がFIRE卒業のDさん

 

円安トレンドの中、FXや外国株式、為替の短期トレードで、短期で勝ち続けて1,800万円を貯めて、サラリーマンをやめてFIREしたDさん。

FIRE後は、朝早く起きて趣味の筋トレをするためジム通い、その後は市場チェックをしてトレード、生活費は確保できる予定でした。

好調時は、毎月100万円くらい勝っており、資産は増えていたそうです。ところが、急激な為替変動やインフレ、株安をきっかけとする市場の乱高下の中で負けが込み、急激に資産が減少していまいました。

 

退職からわずか数カ月で、1,200万円近くを失ってしまい再就職をせざるを得なくなったそうです。

 

2022年11月のWEB検索で、『FIRE卒業が』トレンド入りしました。

 

このFIREじまいの多くは、投資環境の激変が起因しています。誰でも米国に株式投資をすれば勝てた5年間の時代は、一旦終わりを告げたといえます。

 

49歳 米国投資一本で資産が急成長したEさん

 

セミナーと雑誌で勉強して、質素な生活で高給取りだったEさんは7千万円の貯蓄資産と退職金の約2千万円のほとんどを米国の成長市場のナスダック市場に投資をしていました。

 

資産は個別株式とETFでしたが、順調に成長して億超えを実現したのを契機にFIREの決意をしました。ところが2021年の年末から資産は縮小を始めます。

 

勉強した毎月4%の金融資産を売却してもそれ以上に資産が増えていたものが、ピタッと止まってしまい、売却をしているとあっという間に資金が減少、このままでは,年金が貰える16年後までの生活が不安になってしまいました。

 

NASDAQ10年チャート

そこでEさんは、市場環境が復活するまではFIREをやめて、再就職することを決意しました。もうしばらく働きながら資金の復活を待ち、資産を分散させるなどの安全な運用方法を勉強して再トライするそうです。

 

これらははにすぃにおけるシークエンス・オブ・リターン・リスクに該当する『資産が成長する前に大きな下落に巻き込まれる』退場リスクのパターンが実際に起こってしまった事例だと言えます。

 

株式の暴落だけがリスクではありません。世界的な急激なインフレも『FIREじまい』の原因になります。インフレとは、お金の価値が減っていき物価が上がる現象であり、お金の価値がどんどん減っていく状況です。

 

例えば、リタイア時に20万円/月で生活できたものが、その後の物価高により30万円/月が掛かるようになれば、資産の取崩しが予想外に発生して計画が大幅に狂います。

 

この状況に株式市場の調整・下落相場が追い打ちを掛けるのです。高いインフレ率が数年間も続けば、株式なども下落し、予定していた配当や運用益も減ってしまいかねません。

 

そうなると、当初描いていたFIRE生活が成り立ちなくなります。

 

インフレの破壊力はFIREでは、大きなダメージであり大敵です。働いていれば、それに準じて給与が上がったりもしますが、配当や年金はなかなか変化しませんし、むしろ、減る可能性のほうが高くなります。

 

調整・下落相場で収入が激減してしまうと、FIREのように働かないで生活することは難しくなります。こういった事情で背に腹は代えられずに「FIREじまい・卒業」をして働き始めるしかなくなる人もでてきます。

 

シークエンス・オブ・リターン・リスクは、FIRE最大のリスク

 

 

就労ではなく、資産運用でFIREを実現するには、どうしてもリスクがつきものです。

 

特に日本では、働きもせず運用で生活している人のこういった『FIRE卒業・FIREじまい』については、批判が多くでる傾向は否定できないと感じています。

 

誰でも『生きるために働く』という労働というものは義務的だと感じているものの、そこから脱出したいと考えるのは、自然の考えのひとつでしょう。

 

しかし、そこまでの環境が許さないのがほとんどの人であり、FIRE失敗を愉快に面白く見る向きも多いのだと思います。

 

『FIRE卒業・FIREじまい』という言葉も自虐的でもあり、美化している感じです。

 

また、一方では思ったFIREと現実のギャップから、FIREをやめて仕事に復帰してしまう人もいます。

 

生きがいと充実感を求めて『FIREじまい』した人たち

 

 

42歳 資産1億円、年間400万円の配当生活Hさん

 

会社員の時代はバリバリと仕事をこなし、責任あるポジションでやっていたが、その高収入を活用して株式で大きな配当を得るポートフォリオを構築したHさん。

 

年間の配当収入も400万円と何とか配当で暮らせる目処も立ち、雑誌でもてはやされていたFIREという生活スタイルを決心してリタイアした。

 

日々の生活には困らないものの、確かにやりがいと言う点では思っていたものと違うと違和感を感じていました。

 

自由な時間は圧倒的に多くなったが、やりがいを感じることができなかったのでした。

 

この違和感は年間を通じて感じており、元の会社には戻れないものの直接的にやりがいや繋がりを感じられる職種・仕事に就くことで満足感を得るためにもHさんは再就職を選んだのでした。

 

67歳 年金16万円受給でも働くJさんの場合

 

FIREとは違うものの、一人暮らしのJさんは年金暮らしで、年金額も月額16万円と普通に生活するには別に困らないレベルでした。

 

会社を63歳で退職したものの、対処は悠々自適な家でゴロゴロとしていた生活にも飽きてしまいました。

 

今はファストフードの店で働きだしており、生活に困らないものの働く続ける理由として、『健康のため』『精神的な落ち着き場をつくるため』『生きがいのため』と働き続けています。

 

Jさんは、生活のために働く必要はありません。世の中には退職後も働かなくてはならない人もいますが、別に働かなくても大丈夫な人であり、今後も体が動けば働き続けたいと考えているそうです。

 

 

FIRE後の生活をどうイメージするかによって、FIRE後の生活の質は大きく変わります。Hさんのように違和感を持つのも当然あるでしょうし、健康・生きがいのために仕事を選び直す人もいるのです、

 

当事務所では、FIREコンサルをする時に運用やライフプランよりも『FIREした後の人生』をどう描いているかをお尋ねしています。

 

確かに目の前の仕事にストレスを感じて窮屈な日々を送っている人で、資産や運用益が大きければ、FIREという選択肢は日ごろの疲労感から逃避することもできるでしょう。

 

こういったケースでは、「とにかく早くリタイアしたい!」という思いが先行してしまい、その先の人生の目的が明確になっていないケースがとても多いのです。

 

しかし、大事なことは『生活のために働かなくてはならない環境』から、『生活には困らないけれど働くという選択』も選べる状態を作り出すことです。

 

人生の道のりはまだまだ長く、経済的自由の獲得は「通過点」でしかない筈です。FIREのFinancial Independence, Retire Earlyの中の経済的な自立Financial Independenceは目指すべき目標のひとつかもしれません。

 

『経済的自由の獲得』を成し遂げてから働くのは止めたいと考えるのなら、その後の人生のすすめ方、第三の人生の時間の使い方も同時期に必ず検討すべきです。

 

定年などの就業規則にて強制的に退社するのとき違い、自身が退社の線を引くFIREでは、まったく立ち位置が違います。その後のプランが必要ですし、もしないのでしたらFIRE迄は正直お勧めしません。

 

しかし、ファイナンシャルプランナーとしては、FIREをご希望される方へのち密な収支試算やこのFIREシリーズでいろいろと解説してきた内容を元に実施しています。

 

コンサルの中で相談者様向けにカスタムすることで、成功の精度や幅広い選択肢となる情報力は確実に高まります。

 

どうしてもFIREに前のめりになると、多くの人はこのことを先送りしてしまいがちですが、FI経済的自立から+REリタイアを決断をする前にじっくりと自問・プランニングをされることをおすすめします。

 

次回は記念すべき本編の最終章となる第50回FIRE講座になります。いよいよFIREの結論となるFIREへの心のスタンスについて整理していきましょう。

 

FIREという経済的な状態よりも、心の持ち方と作るべき経済的な環境について整理します。

 

資産形成と運用収入で暮らすFIREも大事ですが、何故FIREするのか? その後の人生の設計はどうなのか? は、同列に時間を掛けて考える必要があるでしょう。『経済的自由FI』は、FIREよりももっと重要です。

 

 

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