独立系FP解説⑨ 経済的自立FIRE、運用の見える化をFPとやってみよう【下町FPブログ】
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経済的自立FIRE⑨ 運用の見える化をFPとやってみよう
知っているようで? 本を眺めただけ、ウェブで検索しただけでFIREを理解したつもりになっていませんか? FIREとは、状態なのか、何を目指すのか?
一過性のブームに終わらせないためにも、しっかりと整理して、ご自身なりの実現性の高いFIREを考えてみませんか。独立系FP&非販売のFPが解説します。
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FPブログ解説 運用シミュレーションでFIRE後を確認
年間400万円のインカムゲインを受け取る独立系非販売のFPが、さまざまな運用の常識とされている投資方法やリスクを斬り、本当に安定的なFIRE=経済的自立を解説する長期FPブログ講座シリーズです。
『FIREの実現!! 年間400万円超えインカムゲイン獲得』過去の2021年運用の総括
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前回は、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を実現する前に家計収支の理解や節約による資本増強と同時に将来へのプランニングを予算化して、キュッシュフロー表を作成する、あるいはFPと関わってライフプランを作成、将来のお金を可視化する有効性を考えてみました。
前回のブログ講座
また、その中でのファイナンシャルプランナーの役割としては、一緒に作るFIREへのライフプランニングには、成功へ向けてのナビゲーションの役割にもなると説明しました。
しかし、ここからが重要、どうやって資産運用をするのでしょうか?。あるいは資産運用を始めて、そこからのキャッシュフローで生活が出来るようになるのかという問題が残ります。
この目標を解決させるのは、生活費を上回る不労所得を得ること、そして経済的自由を獲得することが必須です。
そのための運用商品はさまざまあるものの、有望なものとしては株式投資や投資信託、不動産投資などが定番です。この運用によって確実に資産を増やすことで、FIREの可能性を高めることができます。
ただし毎年確実な収益を得られる運用少ない少ないのが実態であり、安定的な債券などは約束された利回りを長期で確保出来るもののFIREの期待利回りとして不足します。ですから実情に見合った商品選択が必要なのです。
FIREの基盤ベースでみるならば、今後の生活支出と運用収益との関連は見過ごせません。この下のケースもそうです。残高が、ゼロを割り込むと家計破綻、FIRE失敗です。
年間収支が赤字、資産枯渇してしまったライフプラン
あるいは資産形成には成功したものの・・・・
これは、FIREの経済的な自立危機です。
資産の取り崩しでは間に合わない状況が可視化できます。
生涯の年間収支が赤字とならず、安定資産で終身推移するライフプランとは・・
資産が潤沢ならば贅沢に・・・・
安定性ならば・・・・
副業をしながら暮らす・・・財布も増やす方法
資産は少ないものの倹約生活でやりきる・・・・
ポイントとなるのは収入と支出のバランスてす。
この収支のバランスの形がFIREでは、とても重要です。
実際の運用前にライフプランニングを作り、運用収入を反映させて可視化することの必要性がお分りいただけましたか?
黒字なのか、赤字なのか、この結果を事前に知りFIREを目指せすのと、そうでなくやみくもに進むのでは、人生のナビゲーション=つまり羅針盤を持っているのと持っていないの違いにも匹敵します。
資産運用の成否が、最後のFIREの成功分岐点に
FIREへ向けた資産運用のライフプラン作成の前にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用結果を見てみたいと思います。
GPIFから運用を学ぶ
私たちの年金保険金はGPIFを通じて運用されています。この公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2021年7月2日、2020年度の運用実績を発表しました。
2020年の運用利益は、37兆7986億円の黒字となり、黒字幅は過去最大となったとの報道がされています。
GPIFの資産構成割合(年金積立金全体)は、外国株式24.89%(47兆8180億円)、 国内株式24.58%(47兆2273億円)、国内債券25.92%(49兆8078億円)、外国債券24.61%(47兆2943億円)と4資産に対して25%配分に2020年に変更しています。
管理運用委託手数料を除いた2020年度の国庫への納付金額は、1兆5818億円、市場での積極運用の開始以降で(2001年度~2020年度)の累積収益では、16兆8297億円となったと報告がでました。
私たちの年金ですら、既にリスクを取っての株式・債券で運用されています。2020年からは、国外比率をさらに高めて為替の影響も受けやすいアセットアロケーション(資産配分)になりました。
この下の収益率表によれば、過去20年間のGPIFの収益率を確認できます。たとえば2001~2002年は運用が低迷しており、2年間で7.26%のマイナス収益率になっていると読み取れます。
運用先を間違えなければ、運用自体はマイナスやプラスの上下動を繰り返します。
たとえばNYダウ工業平均30種は、20年前には7,000ドルでしたが、2021.11現在は36,000ドル台にもなっており、この20年間で3.5倍以上になっていることを考えれば長期の運用先選択は重要です。
GPIFの運用もこの資料によれば、
10年間で年率6.07%、20年間で3.61%の運用率を稼ぎ出していることが分かります。
運用方法や投資先を選択する前に、期待利回りをライフプランにて反映したシミュレーションを作りましょう。当然、節約や貯蓄、副業などによる資本充実継続が前提ですから、積立投資です。
このプランをライフプランの資産運用に反映させる必要性、お分りいただけましたか?
この試算の結果を知って、FIREを目指すのとそうでないのでは、人生のナビゲーション=つまり羅針盤を持っているのと持っていないのとの違いに等しいのです。
FIREへのライフプラン作成が、より成功確率を高める
FIREを目指すためには、将来に渡り資産枯渇が起きにくいパターンをシミュレートする必要があります。
資産運用のシミュレーションは、積立をしながら資産運用をする形ですから、年金終価係数という係数を使用します。
資産運用のシミュレーション条件
月額15万円×12と賞与1回60万円×2を継続的に積立投資します。
期間は15年間としてGPIFの6.7%利回りを適用してみます。
(本来の試算は4%MAX程度です)
すると年間300万円×15年間で元本は4,500万円です。これをGPIFの過去20年間の収益率の6.7%で運用すると7,366万円になるのです。
ここまでの期間を、資産形成の拡大期間といいます。
運用商品は、配当や分配金を出さないタイプの運用が望ましく、資産自体を拡大するスタンスが大事です。
FIREを成し遂げてのシミュレーションでは、資産寿命が尽きなくなるライフプランを作る必要があります。最終的に人生の資金が枯渇しないことが前提条件で考えなくてはなりません。
ここからが、キャッシャフロー生活の始まりです。
シミュレーションに近い資産形成が出来たら、取り崩しまたは配当などの受取ポートフォリオに移管します。
ここで一旦資産売却をして、インカムゲイン中心のポジションを作るのが理想的な方法です。ここからがFIRE、人生に潤いが生まれる運用スタイルのシフトです。
本来なら大きな資金確保後ですから、低リスク商品となる債券や預金に移行したほうが安全なのですが、FIREは生活基盤が運用です。
ですから債券・預金は向きませんので、保有しているだけで利益が得られるインカム投資に少しづつ移行することをお勧めします。
これを図式化するとこうなります。
資産取り崩しの運用シミュレーション結果
配当と資産取り崩しのFIRE運用シミュレーション
こういったライフプランをFPと一緒に考え、自分がどう生きたいかという将来図を描くことは、そこに向けてのファイナンシャルゴールを決めることであり、モチベーションの維持にもなるでしょう。
これで生活費を上回る不労所得を得ること、そして経済的自由を獲得することが見えてきたと思います。
FPと一緒にライフプランを作成して、FIREを目指すファイナンシャルゴールが決まりました。ここから運用についてのスタートです。
FIREを実現して、『なりたい自分』や『大切にしている価値観』を実現できる生活を目指す。
そのためには、どんなFIREが自身の目指す姿なのかを明確にする必要があります。次回は、FIREの代表的な4つのパターンについてより深く考えていきたいと思います。
FPへのご連絡、お待ち申し上げております。
★このFPブログ講座を書いてる人★
独立系非販売の数少ないファイナンシャルプランナーとして活動中
40代でも間に合う5,000万円資産形成を提唱しておりメディア記事も多数寄稿
経験ノウハウによる老後資金や資産形成へ向けた家計改善、iDeCoやNISA運用による資産形成、バランスの取れた米国国債債券投資を組み合わせてのアセットプラン作成、ライフプランからのアドバイスやリタイアメント向け相談やコンサルタントを行っている。
東京浅草の下町FPとして、ブログ講座やメルマガが好評で読者・会員も多数。
この講座をベースとして注目のFP監修本『最新版 お金の教科書』も発刊され、資産形成ノウハウを公開している。
保険や金融商品を販売しない顧客中心のコンサルで、様々なサービスを提供中。
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数あるファイナンシャルプランナー事務所から当事務所への訪問ありがとうございます。トータルサポート代表の横谷です。
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人生の3大資金といわれる『教育資金』『住宅資金』『老後資金』などの資産形成やFIREと言われる早期リタイアの為の資産形成などの運用対策や貯蓄対策を中心にして活動しています。
- 資産形成に挑戦したい方
- 資産運用を始めたい、やられている方
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