2025年3月度 インカム不労所得46.6万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
新着FPブログ講座
FP事務所の中でも数少ない独立系非販売のFP事務所であるトータルサポートの相談の多くは、リタイアメントにともなうプランニングやそれに伴う資産運用、退職前の経済的自立による早期リタイア・FIREを目指す相談が大変多いFP事務所です。
それはNISAやFIRE・資産形成への連載したブログや雑誌への関連投稿記事も影響していますが、多くの方が関心の高い『配当生活・配当所得』にも強いファイナンシャルプランナーだからなのでしょう。
代表の横谷は、日本FP協会のAFPの活動と共に自身も配当所得=インカムゲインをコアにした現役の投資家です。実際、年間インカムゲインも400万円超えのFPだからこそ、中立・非販売で顧客に寄り添ったコンサルが実現でき、相談者のクライアント様もそれに期待しての申し込みが多いと推察しています。
本ブログでは定期的にインカムゲイン投資家として毎月のインカム収入の一部を公開しています。皆さんが感じる”配当生活”に匹敵する収入に相当するかもしれません。当月のインカムゲイン獲得の一部ですが、参考にしてみてください。
*******************************
ファイナンシャルプランナーjp専門家登録
年間400万円インカム収入の核、Jリート・債券投資
インカム収入とは何?
インカムゲイン投資は売却による収益を取るキャビタルゲインとは異なり、保有することで得られる利益です。インカム収入の代表格として株式からの配当や分配金、債券の利金、不動産投資からの家賃、ソーシャルレンディング利金や利子収入などですが、多くはほったらかし的な運用が魅力の投資スタイルです。
インカムゲインとキャピタルゲイン
インカム投資 究極の目指す姿は
年間生活費
≦ 年間運用インカムでカバーですね
配当金生活をシミュレーション
毎月一定の配当金を得るために、いくら必要になるかシミュレーションしてみることです。投資金額は同じでも、配当利回りが違えばもらえる配当金も変わってくるので、配当利回りを考慮する必要があります。
また受取も特定口座の場合には、ざっと20%(正式には20.315%)の課税後の受取になるので、どの口座を利用するかも重要です。恒久非課税のNISA口座が最も投資効率が高い口座になり、間違いなくおすすめします。
例えばNISA口座から日々の生活や老後の生活に毎月4.5万円のインカムゲインが得られるだけでも、大きく生活の潤いや安心感が違ってくるでしょう。ここで公開する運用方法は、取り組みがしやすい不動産投資信託J-REITと債券からの利金を中心にお届けいたします。
株式等によりインカムゲイン収入を得るには
株式でもJ-REIT(上場不動産投資信託)をご存知ですか? J-REITの魅力は、何と言っても高利回り・高配当なことです。なぜ高配当になるかというと、J-REITには運用後の利益の90%以上を配当することで法人税の支払いが免除されるという仕組みがあり、法人税をゼロにして投資家に還元する仕組みですから配当投資には最適商品です。
現在J-リートは1年以上の逆風の真っただ中の動きをしていました。コロナ暴落2020.3月から短期で急回復、東証リート指数2000前後のボックス圏内で動いていました。
その後1年以上の価格調整が継続した結果、現在の全銘柄平均利回りは5%と高配当となっており、投資妙味は普段よりあるものの個別銘柄の買い時待ち(反発待ち)の状態が続いていました。
私のポジションはコロナ禍暴落で作ったポジションも多いものの、その後の買い増し分は現在含み損を抱えています。それでも平均表面利回りは6%超えであり、こういった価格の上下は高配当投資ではよくあることだと思っています。そして含み損3桁のリートが今月ようやくプラ転してきました。
つまり、毎年6%の分配を受け取って10年運用していると累計60%リターン実現ですから、万一の半値にも耐えられそうです。毎月の配当確保に着目して価格回復を待ちながら、リートのETFをコツコツ買い増してきた効果が出てきています。
2025年、新NISAの成長投資開始2年目の1月から下落が止まり始め、底にコツンと達した感触が出てきました。現在の東証リート価格はこのよう状況ですが、配当込みでインカム投資は考えなくてはいけません。
この過去3年で30%近い下落となりましたが、配当込みでの指数はどうかと調べると、日経新聞の記事引用から見るとプラスであり、やはりインカムゲインのパワーの存在感を感じる事ができます。そしてようやく私のポジションでものプラスに転じてきています。
2025年は過去の指数からすればいよいよ反発の年であり、配当投資生活を目指すには狙い目になりそうです。
日本経済新聞より引用
以前、『果報はは寝て待て、チャンス待ちでホールド一択』と申し上げましたが、反発はしたものの日銀利上げの金利先高感もある程度の時間は停滞しそうです。
また、米国債券利回りも下落し始めており、Jリートにも外人買いや機関買いが起こり始めていると感じています。いよいよ反発期待の買いが入り始めているようです。懸念を織り込みつつ、やはり国内機売られ過ぎの感は否めないのです。
現在樹投資環境としての賃料上昇と物件の売却環境は好調です。逆に物件の高額化はリスクですが、含み益の大きな高格付けの銘柄から、または高利回り銘柄から温存した余力で狙うチャンスかもしれません。
J-REITは投資家から集めた資金で収益不動産を買い管理、家賃や売却益を投資家に分配します。大きなファンドでは1兆円を超えるものもあり、小さなファンドでも数千億円となり、オフィス・住居・商業施設・物流施設・ホテル・ヘルスなどが主な投資先になっています。
このJ-REITはNISAの成長投資枠でも購入ができ、利回りも4%超えとなっている銘柄も珍しくなく、インカムゲイン獲得の有望な投資先です。一度購入すると年間2回の決算月がほとんどのリートに存在して、年間2回の分配金を得ることができます。
賃貸契約の特性から住居でも最低2年間、物流倉庫などは長期10年間契約も珍しくなく、期間中の安定家賃が見込めるため、分配金予測も立てやすいのが特徴です。
インフラファンド投資のインカムゲインもMIXさせる
また私は株式資産の15%をリミットに上場インフラファンドにも投資をしています。
インフラファンドは、再生可能エネルギー発電設備等への投資を通じて安定したキャッシュフローや収益を得られる投資先です。これは中長期に渡る持続的な成長戦略及び分配金を約束するもので、仕組みとしてはJ-REITと同様の投資家へ90%分配の仕組みで法人税を回避しています。
メガソーラー発電所
風力発電所
再生エネルギーには国策としての大きな拡大性と国の固定売電価格(FIT制度)からの自立化という二つの相反する課題を持っています。高配当なのは減価償却費からの超過収益も含めた分配金により、6%前後の高い利回りが実現されているといえます。
現在は太陽光メガソーラー発電所と一部風力発電所・水力発電所・バイオ発電ですが、クリーンな再生エネルギー売電や敷地の使用賃貸によって、安定的なリターンを得られています。このインフラファンドもNISA成長投資での購入対象になります。
現在、インフラファンドは上場以来の安値が続いています。下のグラフの通り2020年3月よりの東証インフラファンド指数を大きく割り込んでいて投資対象としては精神的にきつい状況です。この2月末あたりから下げ止まってきた感触です。
巡行利回り6%だったものが、なんと現在利回り9%前後にもタッチしています。こうなると新規物件取得の増資も困難で、利回りだけみると机上ではチャンスです。投資家不在だったからこそ、リスクに見合った利回りになっています。
6%時代には利益超過分配金廃止ショックもあって戻らないかもしれませんが、9%近い利回りは分散投資に向いた投資先にいよいよなりそうです。分配金で取り戻せるのかトータルリターン結果が注目です。
CO2の削減は国策であり、2025年2月に『第7次エネルギー基本計画』が発表され、再生可能エネルギーを2040年度には全体の4割から5割程度に拡大して最大電源とする方針が打ち出されました。
当初22%前後としていた太陽光発電は全体の23~29%程度に拡大予定となり、風力は4~8%程度と風向きが変わりつつあるようです。確かに2033年以後の電力固定買取り制度(FIT)の終了開始やリート同様の利益の90%還元スキーム(導管性10年間以降)には高配当投資先として継続への不安が残っています。
またタコ足ではないものの、減価償却費からの60%還元の利益超過分配金など、主力銘柄の廃止や縮小で魅力は減退しましたが、この内部留保金を活用して新発電所取得や金利への対策、自社株買いに回すといった戦略は納得出来るものです。
ただし電力固定買取り制度はメガソーラーでも20年間、新規のメガソーラーの買い取り価格は年々下落しており、2033年前後以降のFIT後の制度の運用、FIPとかRE100などとされる新たな制度での収益性の持続が鍵になる暫定短中期での投資先です。
NISAの成長投資枠を活用して投資効率を上げよう
■NISA成長投資について
NISAの投資枠では、最大1,800万円までの運用が可能ですが、うち成長投資枠が配当生活の対象口座になり、毎年投資の最大枠は240万円、5年間で成長投資枠最大の元本1,200万円までが投資可能となります。
NISAには分配金や売却益が非課税になるという大きなメリットがあり、これにより長期での資産形成や配当生活が有利な形で可能になります。この制度を活用しない手はありません。
もし1,200万円の投資元本で利回り4.5%のポジションをNISAで実現できたとすれば、半年ごとに27万円、年間54万円の分配金や配当金が得られます。つまり毎月4.5万円の不労所得の獲得です。
成長投資枠1,200万円×4.5%=54万円
54万円÷12ヶ月=4.5万円
このスキームが続くとすればNISA口座内では全て非課税となり恒久的にこの収益を非課税で受け取れる事になります。私も旧NISAと特定口座、新NISAを現在併用しており、非課税のメリットも多く享受しています。
統合された新NISA運用をもっと知りたい(全50回シリーズ)
皆さんもこの『NISAの成長投資枠を活用した”高配当投資によるインカムゲイン獲得”』を目指してみませんか?
NISAで作ったポジションは恒久保有が出来、非課税によるREITなどの運用にとって最適な設計になります。運用には少しコツがいりますが、全体像を把握して長期にリターンを得られれば、恒久的な不労所得の獲得ができます。
インカムゲインを狙う投資方法は、下の右の図にある『一般NISA』のイメージに相当し、毎年の配当などを可処分所得として受け取ることが出ます。もちろんこれを再投資して資産拡大も可能です。つまりこれは資産形成やリタイア後の消費行動にも活用することが出来るということです。
このJ-REIT保有による分配金獲得ですが、当月予定の分配金の全てが昨日SBI証券から入金されましたので、当月のインカムゲインを公開しました。インカムゲイン投資のイメージと共に今後の運用のご参考にしてください。
2025年3月のリート・債券投資のインカムゲイン46万円まとめ
2025.3月のインカムゲインを報告
多くのインカムゲインは決算月の3か月後に配当や分配金の入金となります。したがって今月の入金は決算が3か月前に行われた銘柄です。レポートは入金が実現したベースでの報告となっています。
リートなどのインカムゲイン収入を報告
今月のリート等と債券投資からの分配金合計はなんと46.6万円でした。
種別 総合型リート 3490
どんなリートか
リノベ再生等で収益性高めた後、投資家に転売する物件開発や市街地再開発を手掛ける株式会社マリモがスポンサーの総合型J-REIT。地方住宅・商業施設・ホテル・物流施設と収益性の高い地方物件を投資対象とし、資産規模は600億円前後小ぶりなかせら順調に成長している。地域ポートフォリオでは、東京23区はほとんど保有せず、中部近畿エリア30%、その他地域が52%、関東エリアが18%となっている。住宅と商業施設で7割であり、残りがホテル、オフィスの構成となっている。投資対象の性質上、減価償却費が比較的多くなるために利益超過分配を行う。旗艦物件は「フジグラン宇部 55億」「アルティザ仙台花京院 27億」
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
3,617円が入金されました
NISA口座にて運用中
3/21現在株価
105,900円
年間予定分配金
12月 3,617円実績
6月 3,101円予定
12月 3,033円予定
年間予定分配金利回り
5.79%
コメント
地方の収益性の高い物件を買ってリノベーションして運用、売却で利益を得るスキームは一般投資家の不動産投資同様の大型版です。よってリスクもそれなりの存在しており、その分高利回りながら株価もも安く取り扱いやすい、再投資もしやすい銘柄です。リスク耐性の強う方にお勧めします。
種別 商業型リート 8964
どんなリートか
三井不動産がスポンサーの商業施設特化型J-REIT。競争力を有する「地域一番店」選別投資を掲げ、ポートフォリオの3分の1をリージョナル・ショッピングセンター(広域集客を念頭に置く大型商業施設)が占めている。収益と分配金の安定を重視して長期固定賃料中心の運用を行う。物件取得規模は3,600億円とミドルクラスのリート。JCR「AA」、R&I「AA-」格付取得。旗艦物件は「三井ショッピングパークららぽーと新三郷」301億円。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
17,531円が入金されました
特定口座にて運用中
3/21現在株価
79,800円
年間予定分配金
12月 11,000円実現
6月 2,200円予定 5分割
12月 2,200円予定
年間予定分配金利回り
5.51%
コメント
JTから三井不動産にスポンツーが変更となり三井ブランドの商業リートになった。大規模ショッピングセンターが半分近く、中規模・都市型・スーパー・底地と多様な投資先が特徴です。10年長期の固定契約も多く収益は安定、現在ららぽーとなどの物件がスポンサーから入手できるのも強みといえる。商業リートは米国では弱含んでいるものの国内では物件によらず「地域一番店」を投資方針に掲げて投資を行っていることもあり、今後も高い分配金の維持が期待ができる。
種別 オフィス型(複合)リート 8987
どんなリートか
みずほフィナンシャルグループ、日鉄興和不動産、第一生命が主要スポンサーのオフィス型J-REIT。オフィス組入率90%以上としているが、現在オフィスビルが100%、都心5区が5割を占めている。地域では首都圏全体で80%超を占める。物件資産規模2,800億円とミドルクラスのリート。達成後は資産入替えを進めている。旗艦物件は「赤坂インターシティ」(281億円)。JCR「AA-」格付取得。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
13,244円が入金されました
特定口座にて運用中
3/21現在株価
128,000円
年間予定分配金
12月 2,770円実現
6月 3,000円予定
12月 2,800円予定
年間予定分配金利回り
4.53%
コメント
みずほが融資サポートをメイン株主の日鉄興和が開発物件やオフィス、サブスポンサーの第一生命が自社ビルや保有投資不動産を提供しているという変わった体制です。都心5区が全体の半分や都市部を中心とした100億規模の大型オフィスも多いが、10億単位の中小規模も保有している。大都市部と東京圏の安定オフィスを対象とする方針に変更はない。ブラックロックが買い進めており外資の資金が入り始めての思惑も入ったリートの一つになっています。
種別 総合型リート 3296
どんなリートか
双日からSBIグループへ2022年にメインスポンサー交代となった総合型J-REIT。2014年上場。都心の中規模オフィスと三大都市圏の住宅に重点投資し、商業施設にも分散投資している。ポートフォリオは112物件、資産規模2,500億円と、物件及びテナントの分散を特徴とする。用途構成は、オフィス70%、住宅27%、残りが商業施設。JCR「A+」格付取得。旗艦物件は「大宮センタービル」156億円、「FORECAST新宿SOUTH」140億円。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
43,784円が入金されました
NISA口座と特定口座にて運用中
3/21現在株価
82,900円
年間予定分配金
12月 9,972円実現
6月 2,288円予定 4分割
12月 2,324円予定
年間予定分配金利回り
5.56%
コメント
2022年に双日リートがSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社に売却、SBIホールディングスが新たなスポンサーになる。分配金は8~9000円台の後半を維持、2025年6月から4分割して買いやすくなった。取得価格が2,500億円と目標とした部分は達成したものの3,000億円へは停滞感が強い。今後、新スポンツーで外部成長と共に分配金増額や安定が期待できるのかは未知数です。SBIホールディングスに期待できる方は、投資対象になるかもしれません。
種別 物流型リート 3487
どんなリートか
物流施設の開発・管理を行うCREをスポンサーとする物流施設特化型REIT。ポートフォリオの中心は、CREが開発したロジスクエアシリーズ物件。外部成長を加速して、資産規模は1,582億円に成長した。地域比率は関東が70%超、関西が20%を占める。また平均築年数は6.4年と極めて低い。シングルテナント物件が主力だが、マルチテナント型物件も取得していく方針。旗艦物件は「ロジスクエア大阪交野」。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
3,076円が入金されました
特定口座にて運用中
3/21現在株価
145,700円
年間予定分配金
12月 3,786円実現
6月 3,782円予定
12月 3,782円予定
年間予定分配金利回り
5.19%
コメント
保有する物件もCRE開発のロジスクェア物流施設100%のみとなっており、開発後に取得とするケースも多く21物件、1,500億円の取得価格規模になり平均の築年数も現在6.4年と新しいといった特徴がある。シングルテナント比率が高く、固定賃料が100%と安定だが、物件数が現在21棟と少ないことから契約解除時のインパクトが高く、リーシング力が問われるリートです。CREがスポンサーに付いている事やその新規竣工物件の優先交渉権があることから、外部成長の増資は避けられないものの将来像が見通しやすいリートだといえる。
種別 オフィス型リート 8951
どんなリートか
三井不動産がスポンサーの優良オフィスビル特化型J-REIT。リート最古参銘柄の一つで、都心大型オフィスビルを主要な投資対象とした間違えなく王道リートです。資産規模は取得価格ベースで1兆4500億円超とJ-REIT最大規模であり、含み益も多く物件売却益を継続的に内部留保した分配金の安定性を実現している。JCR「AA+」、R&I「AA」高格付を取得。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
19,619円が入金されました
特定口座にて運用中
3/21現在株価
128,300円
年間予定分配金
12月 2,462円実現
6月 24,00円予定
12月 2,400円予定
年間予定分配金利回り
3.74%
コメント
8951というリート創成期89~系の老舗リートの8901第1番を取得する最も老舗の王道リート。運営はあの三井不動産で、オフィスの取得規模の大きさとポートフォリオは他に真似が出来ない存在です。物件の6割近くは三井からの仕入れであり、1兆円ファンドの初めてのリートとしても安定感と圧倒的な規模がある。ただ西新宿三井ビルディングの大型取得のように物件は立派ながらも古く、三井側からの押し付け的な取得もあるのは注意したい。5分割によりようやく買いやすくなったが、投信やETFでも筆頭の比率にもなるのが魅力です。逆に寄らば大樹の影と安定感を得たいのならば、このリートが候補になる。
種別 総合型型リート 8955
どんなリートか
不動産デベロッパーの東京建物をメインスポンサーとする老舗の複合型REIT。2002年に5番目のREITとして上場した古参銘柄で取得資産規模は5,300億円になった。ポートフォリオは東京のオフィスをメインに商業施設なども組み入れて利回りと安定性を追求している。オフィスが約8割、都市型商業施設が約2割という構成。JCRから「AA」、R&Iから「AA-」という高格付を取得。MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数への組入れ銘柄。旗艦物件は「中野セントラルパークイースト」529億円
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
7,935円が入金されました
NISA口座にて運用中
3/21現在株価
340,500円
年間予定分配金
12月 7,935円実現
6月 7,950円予定
12月 2,002円予定 4分割
年間予定分配金利回り
4.69%
コメント
100億円以上規模の大型オフィス中心のリートであり、取得や受託受益権を都市部の不動産から獲得して運営している。大型解約やオフィス競合で一時苦戦したものの、現在の入居率は事務所98%、商業99%であり効率をキープしている。2025年12月からは分割されて2,000円の巡行分配金プランとなりそうだが、含み益の高い物件の売却益の分配活用も安定感ある。守りと攻めを上手に対応しているリートです。
種別 ホテル型リート 8985
どんなリートか
シンガポール系ファンド会社SC CAPITAL PARTNERSがメインスポンサーのホテル特化型J-REIT。サブスポンサーとして共立メンテナンスとオリックスが関与している。このリートだけが年1回の決算となる銘柄。ホテル型リートの中では運用実績が最長であり、投資方針としてはインバウンド需要も取り込み、レジャー宿泊需要が強い都市部やリゾート地へ選別投資を図っている。物件取得価格は約5,100億円規模まで拡大した。JCR「A+」、R&I「A」格付け取得。旗艦物件は「ヒルトン福岡シーホーク」644億円、「ヒルトン東京お台場」624億円。
決算月と分配月
12月決算のみの分配3月入金
今回の入金された分配金
6,276円が入金されました
特定口座にて運用中
3/21現在株価
72,300円
年間予定分配 (年1回決算銘柄)
12月 3,890円実現
12月 4,461円予定
12月 未定(2026年)
年間予定分配金利回り
6.17%
コメント
ホテル特化型のジャパン・ホテル・リート投資法人ですが、2025年12月期の決算実績は上場来最高値の分配金となった模様で好調さが読み取れます。いよいよコロナ明けのホテル賃料の大幅な拡大が業績を押し上げたといえそうです。なお、JHRはJ-REIT市場で唯一年1回決算の銘柄となっているので、保有には注意が必要です。また東京エリアは全体の35%を超えない程度であり、中部近畿やその他エリアと投資先も分散されているがホテル自体のリスクを考えると中リスク的な投資先といえそう。
種別 ホテル型リート 8963
どんなリートか
外資系フォートレス・インベストメント・グループがスポンサーのホテル型J-REIT。投資対象は、ホテルと住居を中核資産とする総合型リートとなっている。ポートフォリオ構成は、ホテルが9割以上を占め、残りが住居とホテルリートと言える。また英領ケイマンの島のホテル2件を保有し、物件取得額は約6,500億円レベル。格付はJCRから「A」を取得。旗艦物件は沖縄石垣島の「フサキビートリゾートホテル」403億円。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
3,159円が入金されました
3/21現在株価
63,200円
年間予定分配金
12月 1,982円実現
6月 1,895円予定
12月 2,056円予定
年間予定分配金利回り
6.25%
コメント
住居も一部運用するもののホテル主体のリートで、200億円を超える大型のホテルも多数保有している。逆に小ぶりなホテル物件まで保有しており、全133棟と地域と価格帯分散が効いたポートフォリオとなっている。物件の含み益も高く、売却時の内部留保と分配金の安定には大きく期待できる。2024年にはコロナで減少した分配金も復活し、ホテルリートとして安心して保有できる銘柄です。
■REITよりも高い利回りの高いインフラファンド


種別 インフラファンド 9284
どんなインフラファンドなのか
カナディアンソーラーインフラファンドは、太陽光発電所の開発・運営を行う外資系カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社が設立したインフラファンドでカナディアン・ソーラー・グループの日本法人です。ポートフォリオは、ソーラー・プロジェクトが開発及び運用する国内太陽光発電施設13物件、合計パネル出力は約72.7MW、資産規模では約304億円となりインフラファンドでは最大級のファンド。FIT固定価格買取制度により、賃借人より最低保証賃料+売電収入連動賃料を受領した収益の安定化を図っている。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
58,700円が入金されました
NISA口座と特定口座にて運用中
3/21現在株価
76,000円
年間予定分配金
12月 3,310円実現
6月 3,227円予定
12月 3,309円予定未定
年間予定分配金利回り
8.56%
コメント
カナディアンソーラーはカナダの太陽光パネルトップメーカー。中国の工場生産中心に国際摩擦懸念もあるものの、メーカーとしての製造から発電所の開発・生産・運営まで一貫した運営ができ、独自の系統システムである垂直統合が強みの設備です。基本賃料に加え、発電量に応じ変動する実績連動賃料を採用しており安定性を追求している。2024年12月より設備の減価償却から捻出される利益超分配金を廃して不安が広がった。インフラファンドの中では間違いなくトップブランドですが、残念な価格下落が続いているたが、ようやく下げ止まった。インフラファンド投資でしたら、まずはここからスタートになると判断しますが、現在は投資リスクを抑えて少しづつ買い増す程度がよいでしょう。
種別 インフラファンド 9285
どんなインフラファンドなのか
半導体事業や再生エネルギー事業を手掛けるアドバンテックの傘下、東京インフラホールディングスがメインスポンサーのインフラファンド。投資方針は再生エネルギー発電所全体だが、保有物件全てが太陽光発電所となっている。上場取得価格合計額は約85億円と小規模であり、出力合計では65%程度が福島県のTI矢吹太陽光発電所が占めている。スポンサーのあいおいニッセイ同和損害保険よる初の最低保証賃料額の確保を導入して保険スキームで資金効率の向上を目指す。
決算月と分配月
6月決算の分配9月と12月決算の分配3月の入金
今回の入金された分配金
27,700円が入金されました
NISA口座にて運用中
3/21現在株価
43,600円
年間予定分配金
12月 2,770円実現
6月 1,800円予定
12月 1,800円未定
年間予定分配金利回り
8.26%
コメント
インフラファンドは増資をして設備を拡充、売電収益や賃料の安定確保して分配金の安定化を計るスキームをとっている。インフラファンド全体が大きな下落となり、特に東京インフラは増資後の価格下落が厳しかった印象でした。メインスポンサーのアドバンテックGrは、再生可能エネルギー発電設備関連資産に係る技術調査、設計・施工、事業運営管理、投資等に関する豊富なノウハウ及び実績を有しているものの、投資法人としては未知数が不安だといえそう。現在、アドバンテック・グループが保有する太陽光発電設備の全件について、取得の優先交渉権を有しており、利益相反リスクと今後の外部成長により巡行分配運用ができるかが、信頼回復のポイントとなるでしょう。
債券のインカムゲイン収入を報告
種別 社債債券
どんな債券か
三菱UFJファイナンシャルグループが発行するドル建て社債です。通貨米ドル・格付けムーディーズA1、S&P A- 。日本企業が発行する米国債券利付債で、年2回の利払いと満期時に額面元本が償還されます。
決算月と分配月
3月と9月に利金支払い
年間2回の分配金
3月 1,493ドル
9月 1,493ドル
3月 1,493ドル予定(2026年)
今回の入金された分配金
1,493ドル入金
(222,476円/149円ドル円換算)
比較的高い利回りを社債でしたら中期期債でも確保できるのが、社債投資の魅力です。受け取りはドルですから為替リスクがありますが、ドルでの株式再投資を行ったり、日本円に両替したり、外貨建てのMMF口座で保有して利金を貰うこともできます。為替に負けないよう利回りとのイーブンレートを計算して投資をすることで、安定したインカムゲインを受け取れるでしょう。
種別 社債債券
どんな債券か
あのウォルト・ディズニー・カンパニーが発行するドル建て社債です。通貨米ドル・A2(Moody’s)/A-(S&P)/A-(Fitch)格付けムーディーズA1のドル建て債券利付債で、年現在は経営盤石環境が続いています。年2回の利払いと満期時に額面元本が償還されます。
決算月と分配月
3月と9月に利金支払い
年間2回の分配金
3月 278ドル
9月 278ドル
3月 278ドル(2025年)
今回の入金された分配金
(9/23分配での見通し額です)
278ドル入金
(39,615円/149円ドル円換算)
ディズニーリゾートやホテルを運営するあの有名企業です。20年超えでも将来安定した経営を期待して、5%レベルの実質利回りを長期で運用する社債に投資をしています。満期まで保有してた場合、ドル円が85円程度にならない限りは元本割れは起こらない長期投資にて運用しています。また私の寿命が満期まで万一先に尽きれば相続後も利払いを受けてもらえればと思い長期にて運用しています。為替に負けない利回りのイーブンレートを計算した投資をすることで、債券損失を回避できる運用になる可能性が高く、途中換金しないことが肝要です。
当月のリート・債券投資インカムゲインまとめ
3月リート・債券からの入金まとめ

アセットアロケーションがインカム資産を安定させる
インカムゲインは、不労所得のひとつです。




今回のFPブログ講座いかがでしたか? これらのブログ講座は皆様の「日本ブログ村」などへの下のクリックバーナーでのポイントが作成の原動力になっています。少しでもこの情報が役立ったとお考えの方は、下のバナーをクリックください。
当事務所のお得な情報提供記事へのエネルギーになります。ご協力を!!

★このFPブログ講座を書いてる人★
独立系非販売の数少ないファイナンシャルプランナーとして活動中
40代でも間に合う5,000万円資産形成を提唱しておりメディア記事も多数寄稿
経験ノウハウによる老後資金や資産形成へ向けた家計改善、iDeCoやNISA運用による資産形成、バランスの取れた米国国債債券投資を組み合わせてのアセットプラン作成、ライフプランからのアドバイスやリタイアメント向け相談やコンサルタントを行っている。
東京浅草の下町FPとして、ブログ講座やメルマガが好評で読者・会員も多数。
この講座をベースとして注目のFP監修本『最新版 お金の教科書』も発刊され、資産形成ノウハウを公開している。
保険や金融商品を販売しない顧客中心のコンサルで、様々なサービスを提供中。
まずはFPに聞いてみたいという方はここから (クリックで画面移動します)
より具体的な相談に特化して聞いてみたい方 特におすすめ
個別に顔を見て資料なども含めたWEB面談をしたいという方に最適。(1h)
全国どこからでもリモート可能です。(最も指名が多く人気です(初回のみ最大1.5h))
オールインワンの基本パック(個別WEB面談+ライフプラン+提案書)FPコンサルの王道
FP事務所トータルサポートからご挨拶
数あるファイナンシャルプランナー事務所から当事務所への訪問ありがとうございます。トータルサポート代表の横谷です。
当事務所は、保険も金融商品も販売しない、コンサルタントのみで開業している数少ない『独立系非販売』のFP事務所です。当所の特徴は、国家資格のFP資格とともに実際の資産運用を行っている現役の投資家でもある点です。
人生の3大資金といわれる『教育資金』『住宅資金』『老後資金』などの資産形成やFIREと言われる早期リタイアの為の資産形成などの運用対策や貯蓄対策を中心にして活動しています。
- 資産形成に挑戦したい方
- 資産運用を始めたい、やられている方
- FIREやリタイアメントを考えている方
そんな方には最適なファイナンシャルプランナーです。
自身もFIREと言われる経済的自立とともに資産運用を行っており、現在いろいろな運用先から年間400万円を超える配当・分配金などのインカム収入を得ています、その経験やノウハウもコンサルティングで活用しています。
FP事務所ナビゲーション
詳しくは下の各メニューをクリックしていただき、いろいろご確認ください。
代表プロフィール
FP事務所トータルサポートの特徴
早期リタイアFIRE実現サポートの検証
資産形成・資産運用
お金の健康診断ライフプラン作成
ライフプランシュミレーター比較
FP相談のいろいろな事例
コンサル後の相談者様の声
FPコンサルの料金体系
お問い合わせについて
FP監修本『最新版 お金の教科書』
プライバシーポリシー/個人情報保護
お金の基本の学習が出来ます。
ご連絡、お待ちしています。
閲覧ありがとうございました。最後にFPランクキング投票に参加ください。
関連記事
- 2025年2月度 インカム不労所得42.9万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2025年1月度 インカム不労所得20.2万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年12月度 インカム不労所得11.4万円、年間累積276万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年11月度 インカム不労所得20.2万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年10月度 インカム不労所得13.8万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年9月度 インカム不労所得48.3万円をNISA成長投資で実現【FPトータルサポートブログ】
- 2024年8月度 インカム不労所得40.8万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年7月度 インカム不労所得19.5万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年5月度 インカム不労所得18.8万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】
- 2024年4月度 インカム不労所得13.1万円をNISA成長投資で実現【FP事務所トータルサポートブログ】