※今回は、出来るだけ安全に回せるソーシャルレンディングのポイントを紹介しました。
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銀行金利が0.001%の日本で、高金利を売りもにしてここ数年ソーシャルレンディングが活況を呈しています。
一部の不安定な貸し付け相手の利払い遅延や焦げ付き懸念が発生していましたが、全体としては大きな市場に成長していました。
ソーシャルレンディング業界は、お金を借りたい業者と資金を提供して利金を得たい投資家を管理運営レンディング会社が信用調査を実施して商品化するスキームであり、不動産投資資金(リノベーション・ホテル・土地転売)や海外での事業融資、太陽光発電やバイオマス発電、あらゆるニーズに対して商品化をしていました。
運営会社も大小さまざまな業界からの企業が参画、今やどれを選んだらよいか初めての人には分からないような状況の中で、ネット金融のトップ企業の事件は参加者にとっても大きな衝撃だったと言えます。
金利もリスクに応じて様々で2%程度が最下限として10%を超える案件も結構あります。その中でも最大手と言われる会社から異変でした。僕も利用していたSBIソーシャルレンディングのファンドの返済焦げ付きでした。
SBI SLメガソーラーブリッジローンファンドというファンドが事件事案となり、同会社への不動産ファイナンス融資も含めた案件の融資が不透明になったのでした。
この話の発端は、SBIがスポットで何回も募集していた案件業者で、変化に伴い2月には社内調査を開始、第三者調査委員会が開設、結論としてファンドの業務執行者としてSBIが通常求められる善管注意義務を十分に果たしていなかった可能性があると認めたことから大きな事案に発展しました。
SBIソーシャルレンディング株式会社は、ネット金融グループのSBIホールディング株式会社のグループ会社です。大手の会社からのまさかの出来事でした。
すでに5月27日に事件化しており、融資を申し込んだ会社の役員取締役が東京地検に捜索・逮捕され、麻生財務大臣もSBIに対してのペナルティがあることを表明しました。
僕は、下のFPブログ講座にあるような投資スタンスでしたので、難は逃れましたが、100億円を超える投資家の資金が支払い不能に陥ったのでした。
ソーシャルレンディングの関連FPブログ記事
あなたのお金の心配を解消してマネーストレスフリーを支援する下町FPの横谷です。順調と思われていた大手SBISLがこの事件がもとに廃業の発表がありました。
SBIソーシャルレンディングやその他にに投資していた方は、心配だと思います。
今日は、この事件性や背景考察は、マスコミに任せておいて、このソーシャルレンディングの有効性・可能性とリスク、最低限の注意点を再度まとめてみたいと思います。
この下町FPブログ 日々雑感は、通常のセミナー講座とは異なり、個人投資家としての実績や毎日のニュースや見聞き経験したもので、皆さんと共有したいものを『徒然なるままに』お届けしています。お気軽な気持ちでご一読下さい。
玉石混交(ぎょくせきこんこう)とは、良いものと悪いもの、優れたものと劣ったものが入り混じっていることを指しますが、まさに現在のソーシャルレンディングがその状態だと言えます。
今回、問題の業者(テクノシステム社)は、静岡県内でのバイオマス発電事業と福島県内での太陽光発電事業の融資名目で、静岡県富士宮市の信用金庫と徳島市の地方銀行に虚偽の書類を提出し、融資を受けたとされ東京地検より捜索、結果逮捕劇となったのでした。
この会社は、SBIソーシャルレンディングからの融資案件に大量に絡んでおり、2017~20年に再生可能エネルギープロジェクトや不動産ファイナンス融資に対して、なんと約380億円を貸し付けていました。
その融資の中で約130億円が違う用途に使われていたとのことです。案件によっては着工すらしていない案件もあったことから、SBIソーシャルレンディングの社長交代、最終的には持続困難と判断され5月24日には、廃業を発表したのでした。
SBIは、第三者委員会より投資者保護意識の問題や経営トップの営業優先の姿勢、審査・モニタリング体制の欠陥等を指摘されておりその責任を企業として取った形となります。
また一番肝心な、投資家に対してSBIから元本に対しての返金をグループで行う旨も発表しており、投資家の毀損は今まで他社で発生したように自己責任とはならなくSBIが補填する模様です。
僕もSBIソーシャルレンディングには、過去累計1千万円近く投資していました。この案件募集は知っていましたが、異常に高い利回りと担保不足から投資はしていませんでした。
過去にも様々な業者がこの業界に参入して、停止・廃業、最悪の場合には返済不能・債務超過に陥っているのでつきあい方を間違えると大変なのです。決して利回りで選んではいけないのがソーシャルレンディングです。
出典 ソーシャルレンディング投資の学校サイト様より
このように様々な業者のトラブルがあったのです。そこで、今回の事件から学ぶべき今後のソーシャルレンディングとの付き合い方について整理しておきたいと思います。この辺を押さえておけば、3~5%利回りで短期投資が出来ると思っています。
融資先情報の確認は怠らない事
財務情報・営業年数・物件評価に違和感がないこと
運営会社の案件選定基準と専門性、情報開示が大事
何に投資し、なぜリターンが得られるのか『わからないものは投資しない』ことが大事です
案件の融資先信用情報よりも運営会社の格付けを優先すべきでしょう
株式上場している運営会社は透明性が高く、万一の瑕疵にも対応できる可能性が高い
上場には厳しい開示ルールがあり、それだけで透明性が高いのです
親会社の業績も決算や四半期に開示されており連動して安心感がある
最後に融資先の属性や信用情報を優先させたほうが安全です
高利回り案件には担保や保証が曖昧なものが多く、それ自体ハイリスクであり避けるべきです
案件に対して、十分な担保が確保出来ない案件には手を出さない事
ハイリターンは、毀損覚悟の利払いで資産運用ではなく投機です。一般の方は避けましょう
不動産は、安全なシニアローンで担保評価の80%以下程度の案件を選定しましょう
融資先の長期的な業績や担保価値の変動もあるので1年前後までを狙いたい
今回のコロナや景気変動が数年後に起こる可能性もあり、出来れば短期投資がベスト
不動産融資案件を中心に担保がしっかりとした評価価値の高いものを選ぶことが大事
細かい事は除外しますが、メザニンローンという融資は避け、不動産担保付きのシニアローン一択選考しましょう
※今回は、出来るだけ安全に回せるソーシャルレンディングのポイントを紹介しました。
案件の安全性や確実性とともにソーシャルレンディング運営会社自体の信用度や専門性を優先して、より安全に投資を見定めることについて考えてみました。
ソーシャルレンディング投資の案件には、株式などと違い様々なファクターと情報を理解整理して、リスクを取る必要があります。
ソーシャルレンディングでより安全に利益を取りたいのでしたら
運営会社・親会社・上場企業の会社の案件で担保価値の高い評価
を優先し、利回りに惑わされない上場企業鉄板の担保充実案件のみに投資しましょう。
資産担保のしっかりとした運営会社の情報をじっくりと選定し、投資先を選ぶようにすれば、万一の今回のような事案が発生しても元本の大きな毀損は避けられると思います。
利回り=リスクの大きさ
だと理解しての投資選定を行ってください。
最後に今日のFPブログのまとめです。
☞今日のポイント
ソーシャルレンディング案件の選定方法は、先程申し上げました通りですが、どんな投資にもリスクがあり入り方を間違えればリスクは高まりますので最初の選考が肝心です。
・ソーシャルレンディングは、3~5%利回り程度の高担保物件なら株式投資より安心
・資本のしっかりとした透明性の高い融資先と運営会社会社のみを狙う
・上場会社ベースの運営企業の案件選択、信頼評価が高い会社を優先
ちなみに僕のTOP3は・・・
①オーナーズブック・・・不動産専門性の高い担保付案件
ロードスターキャピタル(マザーズ上場)
②CRE Funding・・・倉庫案件のプロ集団
CREはJ-REITも運営している信頼性がある(東証1部)
③ジョイントアルファ・・・不動産専門会社の担保ファンド
穴吹工務店による運営(東証1部)
主力運営会社だけでも20社近くありますが条件を絞り込み、分散投資をされることが決め手となります。投資はいつも『ひとつの籠に盛らない鉄則』の遵守とマイルールに妥協しない運用を心がけましょう。
本FPブログは、特定の投資や銘柄を推奨するものではありません。投資は、あくまで自己判断と自己責任でお願いいたします。
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